2009.12.20
200 Cigarettes 邦題:200本のたばこ
大晦日のカウントダウン・パーティに集う男女の恋愛模様を描いたコメディ。
1981年の大晦日。新年を迎えるニューヨークの下町で、モニカ(マーサ・プリンプトン)は自宅での年越しパーティの準備を終え、友人たちが集まってくるのを待っていました。その頃、パーティーに呼ばれた若者たちはそれぞれ、新しい年をもう変えるのに相応しいパートナー探しで町を彷徨っていました。
今日が誕生日のケヴィン(ポール・ラッド)は、彼女にふられたばかり。落ち込む彼にルーシー(コートニー・ラヴ)は、誕生日プレゼントに1カートンのタバコをプレゼントします。パーティーの前に二人で立ち寄ったバーのバーテン(ベン・アフレック)に目をつけたルーシーでしたが、ケヴィンと恋愛について語り合ううちに盛り上がってしまい、二人はレストランのトイレに。しかしそこに偶然ケヴィンの前カノが現れて・・・。
日本ではクリスマスの日に誰とどこで過ごすかで血眼の葛藤や戦いがあるわけですが、キリスト教圏ではそんなことはなく、クリスマスの日は家族と静かに家で過ごすのが慣わし。で、大晦日に行われるカウントダウン・パーティでは、うって変わってカップルで盛り上がるものと相場が決まっています。
カップルはカップルで参加すればいいのですが、そうじゃないシングルは事前調達するか、当日会場での偶然の出会いに期待するか?この作品は、そういうさまざまな男女の姿を、これまでの恋愛感と男女それぞれの愛やセックスに対する世界観を織り交ぜながら物語が展開してゆきます。
展開としてはテンポもよく、面白おかしく、BGMもマイナーですがなかなかよくて、とても女性監督の処女作とは思えない。個人的にはやはりケイト・ハドソンなのですが、なんでエルヴィス・コステロが出てるのかわからない。いや、特に問題はなく、物語の最後のアンカーには結構いいチョイスです。
それにしても、タイトルとはいえ登場人物のほとんどがタバコ吸ってるシーン。一体2時間の間に何本のタバコが吸われたのか?数えてないけど、200本?ある意味、タバコから始まり禁煙に終わる映画でもあります。
恋とか出会いは運命だとよく言われます。すべての人が素のままで生きているわけではないのですが、生成りで付き合える相手と出会うことの稀有さと大切さ、それだけではすまない人生の大変さ。あなたは誰と、新しい年を迎えますか?
出演:ベン・アフレック,ケイシー・アフレック,ジャニーヌ・ギャロファロ,ギャビー・ホフマン,ケイト・ハドスン,キャサリン・ケルナー,コートニー・ラヴ,ブライアン・マッカーディ,ジェイ・モア,ニコル・パーカー,マーサ・プリンプトン,クリスティーナ・リッチ,ポール・ラッド,ジェニファー・アルバノ,ジェニ・ブロング,モーガン・ブラウン,カレブ・カー,エルヴィス・コステロ,パトリック・フレデリック
監督:リサ・ブラモン・ガルシア 1999年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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