2009.12.23
THE MAMIYA BROTHERS 邦題:間宮兄弟
仲がよく同居するちょっとピントはずれな兄弟と、彼らをとりまく現代的な女性たちを描いたコメディ。江國香織の同名小説を、森田芳光監督が映画化したもの。
東京の下町。二人兄弟の間宮明信(佐々木蔵之介)と間宮徹信(塚地武雅)は、同じ屋根の下に暮らす仲のよい兄弟。ビール会社で商品開発をしている兄と小学校の校務員をしている弟、ふたりは30を過ぎていますがいまだ結婚どころか恋人もいない。
ある日弟の徹信は、自宅でカレーパーティをしようと兄に提案します。招待客は、徹信の通う小学校の教員葛原依子(常盤貴子)と、いきつけのビデオショップのアルバイト店員の本間直美(沢尻エリカ)。二人のどちらかを兄の彼女にというのが目的でした。3種類のカレーに食後のボードゲーム。4人はそれぞれにパーティを楽しみます。
そして夏休み。二人は母の暮らす静岡に帰郷します。ロールスロイスで駅に迎えに来たのは母順子(中島みゆき)でした。
まあいわゆるオタクといいますか、内向的かつ偏執狂的性格の兄弟の日常を描いた作品で、基本的にコメディですから面白い。二人の兄弟の描き方も、オタクというよりは今流行の「草食男子」的にされており、温かい目で見守ってやれます。
ただ、そういう展開がずっと続くわけで、だからどうしたという感じ。ただ、一歩間違えるとこういう状況ってあるのかなと思ってしまうところが、オタク予備軍たる所以でしょうか?
エンディングのないようなエンディング。なんか2時間の展開をちゃぶ台ひっくり返すようなフィナーレが欲しかったのですが、女流作家の原作ではこの辺が限界でしょうか。
油断して映画を観たい方、草食男子に興味のあるかたに。ブルース・ブラザーズと比べてはいけません。沢尻エリカ、地でやってます。
出演:佐々木蔵之介,塚地武雅,常盤貴子,沢尻エリカ,北川景子
監督:森田芳光 2006年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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