2010.01.26

CLASSICS

J・S・バッハ 管弦楽組曲第3番 BWV1068 「G線上のアリア」 (1710年頃)

日々を安穏と過ごせる人は、それだけで幸せだ。

初心者向けのベストオブや「癒しのクラシック」とかいう組物のCDには必ず入っていて、1曲目かラストに流れるのが「G線上のアリア」。

もちもとは4曲あるバッハの「管弦楽組曲」の第3組曲の第2曲として作曲されたのですが、今のように単独の作品として演奏されるようになったのは20世紀になってからとのことです。

4つの組曲と言っても、バッハの頃の音楽はベートーヴェン以降の鑑賞する音楽ではなく、なにがしかの行事の伴奏音楽であり、各組曲もそれぞれ20分ほどですので、4曲通して聴いても1時間半ほどです。

当時の宮廷音楽の集大成とも言われ、一方でフランス風の序曲形式のひとつの結晶とも言われる組曲群のなかの1曲であることなど知る必要もなく、癒しだから蚊の鳴くような音ではなく、全身で浴びるように18世紀初頭のアリアに身をゆだねてみます。

バッハ:管弦楽組曲(全曲)

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