2010.02.24
In Good Company 邦題:イン・グッド・カンパニー
中年の腕利き営業マンが、突然上司となった自分の子供のような青年とのやり取りを通して、仕事とは家族とはを問いかけるハートウォーミング・コメディ。最近やたらと、スカーレット・ヨハンソン出演の映画を観てる気がします。日本未公開。
今年で51歳になる雑誌社の営業部長ダン・フォアマン(デニス・クエイド)は、二人の年頃の娘を持つ父。そして妻は高齢にもかかわらず3人目の子供を身ごもります。長女アレックス(スカーレット・ヨハンソン)はプロ級の腕前のテニスをやめて、小説家を夢見て学費の安い州立大学から私立の大学への編入試験に合格します。
まだまだ一家の為に働かなくてはならないと覚悟を決めたダン。そんな彼に飛び込んできたのは、会社が買収されたと言うニュース。部長だった彼は解雇は免れたものの降格、後釜には親会社の関連会社で携帯電話の開発をしていた26歳になるカーター(トファー・グレイス)。
ダンにとっては子供のほどの年齢の上司。しかもカーターには広告に関する営業経験は皆無。買収もとの会長の口癖である「シナジー(相乗効果)」を声高に叫ぶだけ。
しかしカーター自身にも不安や迷いがないわけではありませんでした。そして遂に新婚7ヶ月の妻が実家に帰り別居。二人が出会った記念日の夜に一人でいられないカーターは、部下であるダンの夕食に押しかけ、娘のアレックスと意気投合してしまいます。
日本でも流行ったネット関連会社による無差別な企業買収、それによる社風の違いで起こる社内の軋轢とリストラの嵐。ワンチャンスのサクセスストーリーや、社業ではない自己満足としての「仕事」。
そんなウォール街のミニチュア版みたいなどたばたの渦中に落とされた、普通の人たちの身近な人への思いやりを、コメディ・タッチで描いた作品です。
「Company」には、「会社」と言う意味と「仲間」という意味があります。人はそこに生きながら成長する。それは「老い」でもあるけれど、「よい老い」は成長の証でもある。そしてそこには時代が変わろうと学ぶべきものがたくさんあります。
生まれた子供が先人に学ぶことなく、彼自身ゼロからやってみるなどと言うのは、「時代が違う」以前に「ダイナソー」なことかもしれません。
メグ・ライアンとの結婚暦があることで知ってたデニス・クエイド、麻薬への拒否反応はマジな演技!?ヨハンソン、唇がエロイです。
出演:デニス・クエイド,トファー・グレイス,スカーレット・ヨハンソン,マージ・ヘルゲンバーガー,デヴィッド・ペイマー
監督:ポール・ワイツ 2004年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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