2010.02.27

COLUMN

「61回忌」

今日は、兄の61回忌で田舎に帰郷。

「兄が61回忌?」

そうなんです、長男の彼は生まれて100日もこの世にいられなかったのです。

今から61年前のこと。夜中に急に具合の悪くなった彼を、夜が明けるのを待ちかねて、抱きかかえ町の病院へ。ようやく陽が昇り始めた頃、2本目の注射を打つとまもなく、兄貴は息を引き取ったそうです。

命を失い、どっしりと重くなった赤ん坊の兄貴を抱きかかえ、泣きながらとぼとぼと家路に着いたまだ若かった母の胸中を思うと、胸が締め付けられます。

私が生まれる10年以上前のこと。昔はこういうことって、よくあったそうですが・・・。

親よりも先に寿命を終える子供を「親不孝者」といいます。61回忌の今日、「あいつは親不孝者だったから・・・」と札のお賽銭をする父も、ずいぶん歳をとりました。

今年はミモザが初めて、咲きそうです。

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