2010.02.20
Wild Wild West 邦題:ワイルド・ワイルド・ウェスト
南北戦争直後のアメリカを舞台に、合衆国をその手に入れようと野望を抱く悪しき科学者と、それを阻止しようと選ばれた二人の主人公のドタバタな活躍を描いた歴史SFアクション作品。
1869年アメリカ。優秀な科学者たちを誘拐して秘密兵器を製造し、合衆国を脅迫してきた謎の一味を捕らえるため、陸軍騎兵隊大尉ジェームズ・ウェスト(ウィル・スミス)と、発明狂の捜査官アーティマス・ゴードン(ケヴィン・クライン)は、グラント大統領(ケヴィン・クライン)から指令を受けます。
元南軍の流血将軍マグラス(テッド・レヴィン)を追う二人の前に現れたのは、誘拐された博士の娘であると言うリタ(サルマ・ハエック)。やがて黒幕が元南軍の軍人で陰謀家でもある科学者のアーリス・ラヴレス博士 (ケネス・ブラナー)であることを突き止めた3人は、博士を追ってユタ砂漠へと向かいます。
もともとはTVシリーズの映画化ということですが、TVシリーズなるものを見たことが無いのでなんともコメントのしようがありません。いやそんなことより、西部劇、SF、アクション、コメディをぶち込んでひっくり返したようなとんでも面白い映画です。
ホワイトハウスが羊だらけだったり、一連のスピルバーグ作品への尊敬を含んだパロディがあちこちに埋め込まれたり、ダジャレ連発の会話も楽しめます。
みょーな感情移入もなし、先入観も邪念ももたず、ひたすら身を任せるローカル線の旅のような感覚。そんなB級映画ならではの楽しみが満載の本作ですが、ウィル・スミスが出てるからA級映画だと信じて観られた方には、なんじゃこれ?かもしれません。
ちょっと荒っぽいSFXの出来も、返ってワイルドないい肌触りを出してますし、細かい発明仕掛けのわりに雑な結末なども、これまたB級の楽しみと言えるでしょう。
最低の映画を決めるゴールデンラズベリー賞で、最悪作品賞・監督賞・スクリーンカップル賞・脚本賞・主題歌賞の堂々5部門受賞。B級映画の醍醐味をどうぞ!
出演:ウィル・スミス,ケヴィン・クライン,ケネス・ブラナー,サルマ・ハエック
監督:バリー・ソネンフェルド 1999年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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