2010.03.16
Jerry Maguire 邦題:ザ・エージェント
理想の姿を求めて組織を離れた一人のスポーツ・エージェントの喜怒哀楽と、守るべき人や愛に出会うハートフル・ラブ・ストーリー。主演はトム・クルーズ、監督はナンシー・ウィルソンの旦那であるキャメロン・クロウ。1996年アカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞男優賞受賞作品。395本目の映画投稿です。
全米一のスポーツ・エージェント会社SMIに勤務するジェリー(トム・クルーズ)は、多くのクライアントを抱える同社のトップ・エージェント。ある日、会社の利益や自らの高額な報酬と引き換えに、選手たちの気持ちやその家族の思いを犠牲にしてきたことに気づき、少ない担当選手との心の通う関係を築くべきだとの提案書を書き会社に提出しますが、1週間後には解雇されます。
70人を超えるクライアントの選手たちもすべて部下だったボブ(ジェイ・モーア)に奪われ、フリーとなった彼に残ったのは2流のフットボール選手ロッド(キューバ・グッディング Jr.)だけとなってしまいます。
会社を去る時、ジェリーの呼びかけに賛同したのは子持ちの経理担当ドロシー(レニー・ゼルウィガー)だけ。それでもくじけない彼は、婚約中のNFL広報担当のエヴリー(ケリー・プレストン)に励まされ、大学フットボールの花形選手フランク(ジェリー・オコネル)との契約を獲得しようと父親のマット(ボー・ブリッジス)の説得に出向きます。
ついでにロッドも業界に売り込もうとフロアーを連れ歩いている間に、マットはSMIのボブと契約を結んでしまいます。落ち込むジュリーにエヴリーは「負け犬」と言い放って、パンチまで浴びせて彼の元を去ってしまいます。
クライアントと仕事を失い、婚約も解消となり、悲嘆にくれるジェリーは酔ってドロシーの家を訪問。離婚経験のある姉ローレルの忠告も聞かず、ドロシーは彼に惹かれてゆき、息子のレイ(ジョナサン・リップニッキー)も彼になついてゆきます。そしてディナーに出かけた夜、二人は結ばれることになります。
一方、わずかな契約金しか呈示しないチームに、ロッドは契約交渉を打ち切り、来期からはフリー・エージェントになることに決めます。今シーズンに万一怪我でもすれば、彼の選手生命は終わることになります。
たった一人のクライアントの契約交渉がなくなり、収入が絶たれ、雇われ続けることが出来ないことを悟ったドロシーは、息子レイと二人でサンディエゴに仕事を求めて引っ越すことを決意します。
引越しの朝、ドロシーから離れられないジェリーは彼女に求婚、二人は遂に夫婦となりますが、仕事がうまくいっていないジェリーの心はここにあらず。それをロッドに追求されたジェリーは逆に彼に「ハートでプレイしろ!」と忠告。それを聞いて発奮したロッドは目覚しい活躍をするようになりますが・・・。
トム・クルーズの映画は、基本的にトム・クルーズのファンの方が見るものなのですが、トップガン以来、本作を含め結構彼の作品は観に行ってます。かつてサラリーマンであり若かりし頃に見たときには、なんとなく感動した記憶があるのですが、脱サラして経営者になった今見ると、いろいろと違った気づきと感動を得ることが出来ました。
ドロシーがジェリーを好きな理由を姉に語るシーン、「夢を持っている人だから」「努力する人だから」。そしてはっきりと呈示はされませんでしたが、最高のパートナーとめぐり会うこと、そのめぐり逢いを失くさぬよう努力を続けること、夢を追い続けること。まさに今の自分、いやこれからもずっと自分に必要なことだと気づかされました。
アメリカが生んだ唯一の文化が「マイルスとコルトレーン」という会話には納得しつつ笑ってしまいましたが・・・。
いつもの「トム・スマイル」だけの作品よりも何歩も人の心に踏み込んだ本作。アカデミー賞受賞もなるほどの、ちょっとマジに感動してしまう2時間20分でした。レニー・ゼルウィガーは好みではありませんが、どうでもいいですよね、そんなことは。それが★3つの理由ではありません。
出演:トム・クルーズ,キューバ・グッディング・ジュニア,レニー・ゼルウィガー,ケリー・プレストン,ジェイ・モーア
監督:キャメロン・クロウ 1996年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
今自分が取り組んでいることを極めるための情熱がもらえる映画
友情と成功と金、ついでに愛
人生において大切なこと
輝くレニー・ゼルウィガー
トムとレニーのカップルは、うーん
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