BOSS's Column

今日は朝から熱っぽかったのですが、アポイントがあったので休むわけにはいきません。今日の遠路のお供は「キジ」「サル」「イヌ」ではなく、Roxy Musicのラストアルバム「Avalon」。

Roxy Musicといえば、ご存知の方はご存知の通り、あの優男のブライアン・フェリーの裏声。で、好きか嫌いかがはっきりと分かれてしまうのですが、個人的にはあのルックスも声も大好きです。

彼は苦学の末、女子高の美術講師になり陶芸の創作などをしていましたが、音楽の道に憧れ1970年、かのエルトン・ジョンらとともに、当時ビートルズを追い落としてイギリスを席捲していたプログレ・ロックのキング・クリムゾンのボーカリストのオーディションを受けますが二人とも落選。

その後、自らのバンド「ロキシー・ミュージック」を結成し、マーク・ボランやデヴィッド・ボウイ、アリス・クーパーらとともに70年代にブームとなったグラム・ロックを先導。初期のメンバーにはあのブライアン・イーノもキーボーダー（シンセサイザー）で参加していました。

ブライアン・イーノと言えば、音楽通の間では知る人ぞ知るミュージシャン兼プロデューサー。かつてビル・ゲイツからかのWindows95の起動音を依頼されたことでも有名です。

で、話は戻って71年から活動してきたロキシー・ミュージックも時代の変化とメンバー間の音楽性の違いから1983年に解散。その1年前に出た最後のアルバムがこの「アヴァロン」でした。

ちなみに解散前のワールドツアーでは、キング・クリムゾンを前座に迎えたという、まあ江戸の仇を長崎で！ってやつでしょうか？（笑）

More Than This

いつものことではあるけれど
僕には知るすべが無い
宵闇に舞い散る木の葉が
どこへ吹かれ運ばれるのか
自由な風のように
その訳を知ることが出来ればと願う
寄せては返す波が
なぜ向きを変えることを知らないのか

これ以上は
もう何もない
これ以上のことが
あるなら教えて欲しい
そう
これ以上は
何もないのだから

それは
ほんの束の間の歓びだったけれど
僕には知るすべが無い
夜見る夢のように
僕らがどこに向かっているかなんて
誰も知らない
誰もかまってなんてくれないことを
僕はきっと学ぶんだろう
なぜ寄せては返す波は
その向きを変えることを知らないのか

これ以上は
もう何もない
これ以上のことが
あるなら教えて欲しい
そう
これ以上は
何もないのだから

誤訳：BOSS