2010.04.01
The Family Man 邦題:天使のくれた時間
地位も財産も手に入れた男が、ある日の選択で別の人生を送ることになり、そのことで自分の人生にとって大切なものが何かを知るラブメルヘン。邦題のほうが優れている数少ない作品です。
1987年、ニューヨーク空港で1組のカップルが別れを惜しんでいました。研修でイギリスに発つ事になった銀行員のジャック(ニコラス・ケイジ)を見送りながら、行かないでと嘆願する学生時代からの恋人ケイト(ティア・レオーニ)。彼女を振り切ってジャックはイギリスに向かいます。
13年後。マンハッタンにある大手投資会社の社長となったジャックは、ダウンタウンのペントハウスに住み通勤の車はフェラーリかキャデラックのリムジン。しかし仕事一筋の彼には、女性と言えば遊び友達しかいませんでした。
クリスマスイブの夜、仕事帰りに立ち寄ったドラッグストアーで一人の黒人青年キャッシュ(ドン・チードル)と知り合うことになります。「これから起こることは、あんたが招いたことだ」と言う言葉を残してその場を去るキャッシュ。その晩、いつもどおりに眠りについた彼は、しかし翌朝目覚めると見知らぬニュージャージー郊外のベッドの上に。そして隣には、13年前に別れたままのケイトが眠っていました。
訳が分からず家を飛び出した彼は、自宅のマンションに戻りますがドアマンから門前払い。会社に行って見るとかつての部下が社長になっていました。今の自分がケイトと2人の子供と暮らす平凡な家庭人(The Family Man)であることを知ったジャック。慣れない事ばかりの日々の中で、次第に人間らしさを取り戻してゆきますが、ある日勤めているタイヤ店に投資会社の会長が客としてやってきます。
いわゆる「クリスマスの奇跡モノ」の一作です。男の一人としては、ジャックの生き様や平凡な生活に放り込まれた時の困惑はとてもよく理解できます。男とはそもそもそういう「種」であり、それが良くも悪くも文明をここまで引っ張ってきたことに間違いはありません。
それは最後にジャックを残して仕事の為にパリに出向こうとするケイトに男らしさを感じることからもわかります。
しかし、男だろうが女だろうが、たかが数十年のしかし不確かなものの連続である人生を生きてゆくうえでは、彼らの言っていた「確かなもの」が誰しも必要です。
ロマンティックやセンチメンタルを食っては生きてゆけませんが、平凡でありきたりの人生も、工夫次第でロマンティックに彩ることが出来る。それを実現するエネルギーとなるのが、「愛」なんでしょうねぇ~。
1000万円の宝飾品よりも、見上げた星に相手の名前をつける。そんな暮らししか出来ないのではなく、そんな暮らしの中にも生きることの意味はしっかりあることを教えてくれる作品です。
監督はマドンナやマライアのPVを多く手がけるブレット・ラトナー。この手の作品ならその手腕もうまく生かせてます。よりメリハリがあれば、モア・グッドでしたが・・・
個人的にはティア・レオーニの目が好き。でもグリーンだった目が最後にはブルーに・・・。
出演:ニコラス・ケイジ,ティア・レオーニ,ドン・チードル,ジェレミー・ピーヴン,マッケンジー・ベガ
監督:ブレット・ラトナー 2000年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
女優が魅力的です!
つきなみですが、幸せとは?
少しでも恋愛経験のある人は、みんな感動するのでは?
一番好きな恋愛映画━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
幸せ◎
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