2010.05.19

Movies

DREAMGIRLS 邦題:ドリームガールズ

黒人女性3人組の、60年代から70年代にかけてのソウル・ミュージックをベースにしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。アカデミー賞助演女優賞受賞作品。監督は「愛についてのキンゼイ・レポート」のビル・コンドン。

1962年、デトロイト。オーディションを受け続ける黒人女性トリオ「ドリーメッツ」。彼女たちに目をつけたのは、中古車販売店を経営しながら音楽界に打って出ようとするカーティス (ジェイミー・フォックス)でした。彼女たちは、地元で売れっ子のジミー・アーリー(エディ・マーフィ)のバック・コーラスとしてツアーに参加することになります。

dreamgirls.jpg時代の変化や白人のファンを取り込むことを目論んだカーティスは、彼女たちを独立させ「ザ・ドリームス」として売り出します。彼女たち3人の中では、歌唱力抜群のエフィー(ジェニファー・ハドソン)。しかし独立に当たってカーティスは彼女ではなく、一番の美人ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)をメイン・ボーカリストに抜擢します。

私生活でも彼は、それまで付き合ってきたエフィーからディーナに鞍替え。不満と怒りを抱えるエフィーは次第に反抗的となり、グループ活動に支障をきたすようになります。レコーディング中にスタジオを飛び出したエフィーに代わり、カーティスは新メンバーを加えて活動。彼女たちは、瞬く間にヒットチャートの常連となります。

「ヘアスプレー」でもお話しましたが、ミュージカルの映画化作品の場合、流れる曲が命。今回はソウルミュージックとR&Bです。音楽の性格もありますが、なかなかシームレスに歌唱シーンに繋がります。

主演のジェイミー・フォックス、ヘアスタイルを見ただけで吹っ飛んでしまいました。なんたって私にとっての彼は、「マイアミ・バイス」「コラテラル」という野生の、あるいは素のジェイミーでしたので。

そういうぺらぺらっぽい立ち回りの彼に対して、どっしりと安定感のあるのはダニー・グローヴァー。ビヨンセとエディ・マーフィは、華を添えています。

で、助演女優賞を受賞した新人のジェニファー・ハドソン。まず体形的に拒絶反応が出てしまい、かわいそうだとは思いながらも、終始その我儘な態度に業を煮やし、強すぎるソウルのシャウトにドン引きしてしまいました。私はアカデミーの審査員には不適格ということでしょう。

jeniferhadoson.jpg

まあ、ミュージカル仕立ての場合は、使われる楽曲の好き嫌いで作品自体の評価が決まってしまうというサガをかかえていますが、いやいやしっかりと演技も見なければと思っても、どうも私の中のジェイミーと違う・・・。

最初は「シュープリームス」の伝記物かと思いましたが、ジェニファー・ハドソンに異質感を感じる私にとっては、そっちのほうがよかったかも。この年は、干ばつか何かでアカデミー不作だったの?

ソウルミュージックのファンの方に。

主演:ジェイミー・フォックス,ビヨンセ・ノウルズ,エディ・マーフィ,ダニー・グローヴァー,ジェニファー・ハドソン,アニカ・ノニ・ローズ,キース・ロビンソン

監督:ビル・コンドン 2006年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

おすすめ平均:4.5
4ビヨンセの美貌は凄い迫力。曲はシュープリームズのレベルではない
5これぞエンターテイメント
4歌って踊って大満足
5歌ってすごいと思いました・・・
5文句なし!

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