2010.05.22
WALK THE LINE 邦題:ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
プレスリーと同時代のアメリカのカントリー界の大御所、ジョニー・キャッシュの波乱の生涯を描いた実話ドラマ。アカデミー賞主演女優賞受賞作品。
1950年、朝鮮戦争の勃発で徴兵されたジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)は、西ドイツのランズブルクに駐屯。幼い頃から、父に叱られながら聴いていたラジオから流れるカントリー・ミュージック風のオリジナル曲を作るようになります。
空軍を除隊したジョニーは、初恋の女性ヴィヴィアン(ジニファー・グッドウィン)と結婚。テネシー州メンフィスで訪問セールスの仕事を始めますがうまくいかず、家賃滞納で立ち退き勧告を受ける始末。ある日、町で立ち寄ったサン・レコードに飛び込み、無理やりオーディションの約束を取り付けます。
ガレージ勤めの仲間と日頃歌いなれたゴスペルを歌いますが途中で制止され、オリジナリティがなければ意味がないと言われて、かつて空軍時代に作った「フォルサム・プリズン・ブルース」を苦し紛れに歌い、これが社長の目に止まりレコード化されることになります。
次第に人気の出てきたバンドにはツアーの生活が待っていました。そこでジョニーは、幼い頃から憧れていたカーター・ファミリーのジューン・カーター(リーズ・ウィザースプーン)と出会います。
ジョニー・キャッシュと言えば、ウィリー・ネルソン、クリス・クリストファーソンらとともにバンドを組んでいたこともあり、カントリーの世界では大物ミュージシャン。日本と違って、アメリカではカントリーという音楽カテゴリーはブラコンなどよりもはるかにマーケットも広い。グラミー賞も何度も受賞しています。(最近はブラコンも市民権を獲得しましたが・・・)
作品は、彼のデビュー、スターへの階段、ジューンとの出会い、ドラッグとそこからの復帰、そしてツアーコンサート中の伝説となったジューンへのプロポーズで幕を閉じます。
この時代のミュージシャンのお手本どおり、彼も薬物に手を出すわけですが、その理由がジューンへの叶うことのない恋心ゆえというような設定がされており、「本当かな?」と思わせてしまう。事実は別にして、この辺はよくあるように成功に溺れたことと、ストイックに音楽創造の苦しみからということでよかったのではないかと思います。
「ドリームガールズ」とは違って、こちらは同時代の白人世界のメインストリームを描いた作品。ですから作品中には黒人は全く出てきません。また、カントリーやブルース、そして70年代のロック音楽の融合の様子も、作品を通して知ることが出来ます。
35年連れ添ったジューンが2003年5月に死去。ライブを終えたジョニーは、同年7月に彼女の後を追うようにこの世を去ります。「Walk the line」、君につづく道をたどって・・・。
出演:ホアキン・フェニックス,リース・ウィザースプーン,ジニファー・グッドウィン,ロバート・パトリック,
監督:ジェームズ・マンゴールド 2005年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
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賞を取った映画だけど・・・
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