2010.06.01
異邦人の戦い トルコGP
ちょっと前に新年の挨拶をしたと思ったらもう6月です。早いものです。週末にはF1がありました。2010年F1サーカスもはや第7戦。西洋と東洋がせめぎあう太陽の町、トルコ最大の町イスタンブールにあるパーク・サーキットで行われました。
4強のせめぎあいで始まった今年のグランプリ、ここにきてレッドブルとマクラーレンが首ひとつ抜け出しか感じです。特に今年は例年以上にマシンの差がはっきりと出てきているようで、現時点での優位順はレッドブル:マクラーレン:メルセデス:フェラーリという感じ。
チームオーダーなしの戦いの中で、それぞれのチームメイト同士のバトルがあちらこちらで繰り広げられるのを見るとなんとなくそう思います。それはトップ・チームばかりでなく、ウィリアムスでも・・・^_^;
で、レースは先ほどの優劣どおり中盤までレッドブルが1、2位。そしてマクラーレンが3、4位。クビサのルノーをはさんで2台のフェラーリと続きます。
東の空に雨雲が現れ、雨がぱらつき始めます。波乱のレースを予測し、あわただしくなるピット。しかしその時、レッドブルのピットからは悲鳴が・・・。
58周で行われた今回のレースの40週目、3位の天敵ハミルトンに追いまくられていたベッテルがスパートをかけ、1位のウェーバーの横に並んだ時、なんと2台は接触しベッテルはリタイヤ。コースアウトしたウェーバーを2台のマクラーレンが難なく抜き去ってゆきます。
その8周後、今度はトップを走るハミルトンに、チームメイトのバトンが並びかけ、3コーナーほど抜きつ抜かれつのデッドヒートといいますか高速並走。レッドブルの悪夢がマクラーレンにも・・・と思いきや、ここはさすがの二人。まさしくプロ同士のバトルを見せてくれました。
無理してヴェッテルのニノ前になるより、手堅く2位で18ポイントをと判断した大人なバトンの判断だったのでしょうか?
さてレッドブルの2台の接触シーンは何度か放映されましたが、私の見る限りは抜き去るベッテルが左(ウェーバー側)に一瞬寄せたように見えました。
レース後、チーム関係者からはウェーバーに問題があるようなコメントがされていましたが、他のチームや後方を走っていたドライバーたちもウェーバーを擁護する発言が・・・。
はたしてこの背後に、もう引退も近いウェーバーではなく若きベッテルを立てようとするチームの思惑があるのでしょうか?
「これは我々が解決しなくてはならないものだ。2人とも成長し、客観的に見る必要がある。彼らはチームのために走っているのだ。チームより個人が大きいということはない」
そんな中、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはこうコメントしたそうです。
まずは「For The Team」。レッドブルと2人のドライバーは、次回カナダGPまでの2週間に、詰め寄るマクラーレンとのマシン調整以外にやるべきことが山積です。
私もすべての社員さんも、まずは「For The Team」ですね!