2010.06.02

Movies

KLUTE 邦題:コールガール

科学者の失踪事件に巻き込まれた一人のコールガールと、真相を追う親友を描いたミステリー。主演はフォンダ一家の姉ジェーン・フォンダ。アカデミー賞主演女優賞受賞作品。

ペンシルベニアにある研究所の科学者グルンマンが突然失踪します。研究所の親会社の重役ピーター・ケーブル(チャールズ・チオッフィ)は、グルンマンの親友で警官のジョン・クルート(ドナルド・サザーランド)に秘密裏の捜査を依頼します。手がかりはグルンマンがニューヨークのコールガールに宛てた一通の手紙だけでした。

KLUTE.jpgニューヨーク市警の刑事トラスクが売春容疑で逮捕した一人のコールガール、ブリー・ダニエルス(ジェーン・フォンダ)が何がしかの手がかりを持っているように思われましたが、彼女はクルートの協力依頼を断ります。クルートはブリーと同じアパートの一室を借り彼女の監視を始めます。

舞台女優志望の彼女は次々とオーディションを受けますがうまく行かず、生活の為に売春に身をやつす日々。ある日、彼女を自室に招きいれたクルートは彼女を厳しく問い詰め、彼女が受け取った手紙の主があるマゾヒヒスティックな客の一人かもしれないと打ち明けます。その時、窓の外に人の気配を感じたクルートは、窓から屋上に駆け登りますが・・・

女優になる夢を抱いて恐らくは田舎からニューヨークに出てきた一人の若い女性。しかしそれをかなえることは出来ず、体を売り物にして日々の暮らしをする毎日。孤独、人間不信。同様の女性たちの中には、薬に溺れてゆく者もいる。そういう息苦しくなるような人間の生き様を、ジェーン・フォンダが見事に演じきっています。

相手役のドナルド・サザーランドは、ロバート・デュバルと並ぶ名脇役。下手をするとちょっと出で主役を食ってしまうほどの怪演が持ち味ですが、この頃はまだ開化前。二人とも大好きな役者さんです。

ブリーのヒモ役を演じたロイ・シャイダー。大した演技ではありませんが、このあと「フレンチ・コネクション」「ジョーズ」とメジャー入りを果たします。彼もどちらかと言えば名脇役と言う感じですよね。

基本ミステリーですが、観ているうちに途中から犯人を知ることになります。それでも、事件の真相解明に固執することなく、エンディングに向けて物語を展開して行ったのは正解でした。全体に夜のシーンがほとんどで、暗い画面のままお話は進みますが、あっというまの2時間です。

それにしても、ジェーンの髪型といいサングラスと言いコートといい、「甲殻機動隊」の少佐そっくりなのは気のせい?

出演:ジェーン・フォンダ,ドナルド・サザーランド,チャールズ・チオッフィ,ロイ・シャイダー,ドロシー・トリスタン,リタ・ガム

監督:アラン・J・パクラ 1971年

BOSS的には・・・★★★☆☆
 

コールガール [DVD]

おすすめ平均:4
4熱きコールガールを守りとおす、冷徹なクルート。
4ジェーン・フォンダ!
3ジェーン・フォンダが素敵でした!!
5ジェーン・フォンダの魅力。
4An Old and Good

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