2010.06.06

Movies

MAGNUM FORCE 邦題:ダーティハリー2

サンフランシスコを舞台に、犯人逮捕のためには暴力も辞さない刑事が活躍する「ダーティハリー」の続編。今回は監督がドン・シーゲルから「続・猿の惑星」のテッド・ポスト。主演はもちろん、クリント・イーストウッドです。

捜査のたびに怪我人や死人を出す無謀な刑事、ダーティハリーことハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、殺人課からはずされ交通課勤務。でも、たまたま通りかかった空港ではハイジャック事件に遭遇し犯人を射殺。

dirtyhurry2.jpgその頃街では、法を逃れて暗躍する悪党が次々と白バイ警官を装った何者かに射殺される連続殺人事件が起こっていました。ハリーの10年来の友人で白バイ警官のチャーリー・マッコイ(ミッチェル・ライアン)が、荒れた生活の中で悪人に自ら裁きを与えると言うようなことを口走り、ハリーは彼を疑うようになります。

事件を担当する殺人課の警部補ニール・ブリッグス(ハル・ホルブルック)に指名され、新しく組んだ相棒のアーリー・スミス(フェルトン・ペリー)とともに、捜査を始めたハリー。しかし彼が疑いを抱いた親友チャーリーは、事件に巻き込まれて射殺されます。

ある夜、射撃練習場でハリーは、マグナム357を使う若い4人組の警官に出会います。射撃の腕自慢のハリーに引けをとらない彼ら、ベン・デービス(デイヴィッド・ソウル)、ジョン・グライムス(ロバート・ウィック)、フィル・スイート(ティム・マティソン)、レッド・アストラカン(キップ・ニーヴェン)。

しかし犯人が白バイ警官を装っているか、もしくは白バイ警官そのものだと確信したハリーは彼ら4人組をマークします。

アメリカン・ニューシネマの一本として2年前に公開された前作「ダーティハリー」。続編ができると言うことは興業的に成功したと言うことで、さて2作目はどうでしょう?という期待と不安、いや単純にまたあのかっこええキャラハンに会いたくて映画館の入り口をくぐったのは高校生の頃でした。

期待通り、やはりかっこいい。それも前作のどちらかといえばストイックなかっこよさではなく、普通にかっこいい。やはり私にとっては、このころの彼がすべてなんですよねぇ~。あのサングラス・・・。その下の渋~い目。ゆがんだ唇・・・。

作品的には単にヒーロー物と言うだけではなく、法の裁きを経ずして悪を裁くことの是非を突きつけることで、あくまでも現行法のもとで精一杯戦っている彼の、行きすぎとも言えるその暴力的な捜査を私たちに正しく認識ことに成功しています。

今時はこういうシチュエーションの展開も珍しくなくなりましたが、70年代初めにこういう作品を出してくるハリウッドは、やはりすごいのです。

個人的には357と44マグナムの闘いでもあるわけですが・・・(~o~)

音楽はラロ・シフリン。イーストウッド好みのジャジーなBGM。いや、こういう作品を通して、あるいはラロ・シフリンに影響を受けて、イーストウッドはJAZZ好きになったのかも?

とにかくご覧遊ばせ!

主演:クリント・イーストウッド,ハル・ホルブルック,ミッチェル・ライアン,デイヴィッド・ソウル,フェルトン・ペリー,ロバート・ユーリック,キップ・ニーヴェン,ティム・マティソン,クリスティーヌ・ホワイト,リチャード・デヴォン

監督:テッド・ポスト 1973年

音楽:ラロ・シフリン

BOSS的には・・・★★★★

ダーティハリー2 [DVD]

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