2010.06.20

COLUMN

「闘争本能」

昨日はオランダ戦、惜しかったですねぇ~。まあFIFAランキング4位と45位ですからねぇ。

私はサムライJAPANの熱狂的なファンというわけではないので、わりと冷静に観戦させていただきましたが、個人の技術も判断力も、また組織としての力もやはりその差は歴然としていました。1点差で負けたのが奇跡に近いともいえます。

勝てなかった理由はとにかく点が取れなかったことですよね。オランダはサッカーの盛んなヨーロッパの国とはいえ、その人口は日本の10分の1程度。人口で言えば日本は世界10位でオランダは58位です。

それほど人としての国力が違うのにFIFAランキングが逆転するのか?まあ、いろいろと理由はあるのでしょうが、やはり得点力、エースストライカーの不在でしょう。マスコミとかでは「決定力」と言ってますが。

それは平均的な人間を大量に生産する日本の教育の問題なのか?そもそもが草食人種としての日本民族の飢餓感のなさなのか?島国民族のDNAなのか?

「仲間」と「組織的」に守ることはそこそこ出来るのですが、ゴールを目指して牙をむいて襲い掛かる、「闘争本能」といいますか肉食猛獣の恐ろしさのようなものが感じられません。

しかし、ゴールを奪い得点をとる事で世界の頂点を目指す人間の集団なのだから、そういう獣のような本能の命ずるままに獲物に襲い掛かる何人かが育ってもいいのでは?

それは違う視点から見れば「出る釘」なのかもしれません。「出る釘」を嫌う雰囲気。しかしそういう人材が育ち、世界に羽ばたいてゆくような「成長土壌」を作らないと、スポーツもビジネスも文化もますますグローバル化するこれからの時代、日本はどこかの国の傑出した一握りの闘争的人間により植民地化することは目に見えている。

私が好きな「イチロー」。彼は数少ない、そういう類の人間だと思うのですが・・・。戦いに勝つこと。勝つことに徹底的にこだわること。到底かなわないと分かっている相手だとしても、己に「勝つ」ことを暗示し、徹底的に己を鼓舞する。

私もまだまだ、日々己を鼓舞し、戦い続け、そして勝ち残らなければ・・・。

戦いの日々は続きます。白旗を揚げる日までは・・・。

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