2010.07.24

Movies

Sudden Impact 邦題:ダーティハリー4

ハリー・キャラハンが.44マグナムをぶっ放し、悪を蹴散らす「ダーティハリー」シリーズ最大のヒットとなった第4弾。今回は、イーストウッド自身が初メガホン。共演は、長くイーストウッドの愛人だったソンドラ・ロック。サンドラ・ブロックではありません。主題歌はロバータ・フラック。

サンフランシスコ郊外のゴールデン・ゲートを望む丘で、運転してきた男が女に銃殺される事件が発生します。一方、相変わらず手荒い捜査で問題ばかりを起こしていたハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は数日の休暇を命じられますが、組織のボスを脅して心臓発作で死に至らしめたため、ギャングたちに付狙われ身を守るために彼らを射殺してしまいます。

dirtyharry4.jpgボスから厄介払いのように北カリフォルニアの小さな港町サン・パウロに、殺人事件の調査を名目に出張を命じられたハリー。

到着早々に強盗事件を、いつものように派手な捕り物で解決しますが、地元警察の署長からは厄介者と見られてしまいます。

そしてその町でも、シスコで起こった事件と同様の殺人事件が連続して起こります。調査ではなく捜査を始めたハリーの前に、美しい金髪の女性ジェニファー(ソンドラ・ロック)が現れます。

5本のシリーズの中で最も興行成績のよかった本作ですが、個人的にはどうも印象が薄い。ロードショーを見たはずなのですが・・・。

私にとっては、第一作から示され続けた明らかな勧善懲悪の立場に立つハリーが、起死回生の.44をぶっ放すという単純軽快な図式という刷り込みがあって、本作のようになんだか探偵になったようにハリーが捜査しまくるというのがどうもハリーらしくない。

そしてハリーと同じだけの存在感を示す悪漢が、今回はかつての犯罪者たちと彼らに復習をする犯罪者という、複雑なプロットになっていて、一体誰に向けてぶっ放せばいいのか、ハリー困っちゃう・・・。

映画「アウトロー」で共演し、その後10年以上同棲していたソンドラ・ロック。美しいのですが、どうもあの髪質が個人的に嫌で・・・。

バディ映画のハシリという認識も本シリーズにはあったのですが、今回は特に相棒もいない。その辺がなんとなく腑に落ちないまま、物語は展開してゆきます。

今回もM29の活躍するシーンは結構あるのですが、エンディングで止めを刺すのは物語の途中で唐突に出てきたAMT社の.44オートマグ8.5インチリブ付き。その辺も、違和感の原因なのかもしれません。

automag.JPG


泥棒は最悪致し方ないと思っても、レイプだけは絶対に許せないという個人的な信条が、本作を否定的に見てしまう、そういう単純なことかもしれませんが・・・。

ただし、一般の方にはシリーズ中、最もお勧めなのかもしれません。音楽はラロ・シフリン。評価はあくまでも個人的なものとして・・・。

出演:クリント・イーストウッド,ソンドラ・ロック,パット・ヒングル,ブラッドフォード・ディルマン,ポール・ドレーク

監督・製作:クリント・イーストウッド 1983年

BOSS的には・・・

★★☆☆☆

ダーティハリー4 [DVD]

おすすめ平均:4
5シリーズ最高傑作かもしれない・・・・!
4確かに賛否の分かれる映画です。
4ハリーもこれまでか!
5オートマグナムのシーン
2やはりマグナムはリボルバーにして欲しかった。

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