2010.08.31
「F1第12戦ベルギーグランプリ」
週末にはベルギーGPが行なわれました。個人的には、モナコと並んで最も好きなサーキットでのレースです。
コースは、一周7kmもあるオールド・サーキット。有名なのは、スタート直後のヘアピン、ラ・スルスと、300km/h近い速度で駆け抜けるオー・ルー ジュ。なぜか、両方ともフランス語。特にオー・ルージュは、世界中のサーキットで最もドライバーの度胸が試されるコーナーのひとつと言われていて、かつて ターボエンジンの時代にはここでボトミングした車体下から、火花が散るので有名でした。
そしてもうひとつ、ここのレースを面白くするのが「スパ・ウェザー」といわれる変わりやすい天候。今回はスターティング・グリッドに並んだ24台のマシンとそのパイロットたちが、この二つの魔物に襲われることになります。
予選はハミルトン、ウェーバー、クビサ、マッサという、上位4台が綺麗に並んだ状態。ただスタートでウェーバーはクラッチ・ミートに失敗し、5位まで転落します。
そして1週目からはや雨が降り出し、最終コーナーのラ・スルスでクラッシュが続出しペースカーが入ります。
16週目には、雨に足をとられたベッテルが、前を走るバトンの右サイド・ポンツーンに追突。バトンのレースはここで終了します。
38周目(/44周)には再び雨が激しくなり、アロンソがクラッシュ。この段階でトップはハミルトン、ウェーバー、クビサ、マッサという予選結果どおりになりそのままゴールとなりました。
気になったのは、フォース・インディアにのるスーティルの速さ。後半戦にはもしや台風の目になるかも?メルセデスエンジンとシャシーがフィットしてきたのでしょうか?
我がウィリアムスは、バリチェッロが1週目にクラッシュ・リタイア、ヒュルケンベルグは14位の等外という、なんともはやの結果。
北野晶夫がこの世を去ったスパのレース。今年も堪能させていただきましたが、相変わらず無謀な幅寄せと突っ込みクラッシュを演じるベッテルはちょっとひどすぎる。
まあ、嫌いな二人、ベッテルとアロンソが15位とリタイアでしたので、神はよくお知りだということで・・・。
次回は2週間後の9月12日、屈指の高速サーキットであるモンツァで行なわれるイタリアGPです。