2010.08.12
The Dead Pool 邦題:ダーティハリー5
.44マグナムをぶっ放し、敢然と悪に立ち向かうシスコの刑事、ハリー・キャラハンシリーズの第5弾。本作を持って、シリーズは完結(してしまいます)。
サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は、賭博元締めの大物ルー・ジァネロ(アンソニー・シャルノタ)を逮捕し、一躍市民のヒーローとなっていました。
	 しかしそのことで、手下のギャングたちから命を狙われるようになったハリー。それを報道番組で見ていた何者かが、「死亡予想(The Dead Pool)」に彼の名を連ねます。
しかしそのことで、手下のギャングたちから命を狙われるようになったハリー。それを報道番組で見ていた何者かが、「死亡予想(The Dead Pool)」に彼の名を連ねます。
	
	案の定、ギャングたちに襲われ撃退した翌日、上司のドネリー部長(マイケル・カリー)から命じられ、中国人刑事クワン(エヴァン・キム)が相棒となります。
	
	一方、低予算の3流ホラー映画に出演中のロック・スターが何者かによって殺害されます。現場に駆けつけた二人。そこでハリーは、強引な取材をする女性レポーターのサマンサ(パトリシア・クラークソン)のクルーのカメラを壊し、彼女から訴えられます。
	
	ある日、ハリーとクワンはチャイナタウンのレストランで強盗事件に遭遇します。いつもどおり、見事に犯人たちを射殺して行くハリー。しかし犯人の流れ弾に当たって死亡した一人の男が持っていた「死亡予想」には、有名人の中にハリーの名が綴られていました。
	
	前作「Sudden Impact」から5年、イーストウッドも58歳。そろそろあの「ダーティ・ハリー」のキャラもいい意味卒業です。「もうこれ以上、ハリーが見られないんだ!」という感慨からではなく、1作目のあの新鮮な感動と対照的に、渋さの極みとして、個人的にはシリーズ最高作。
	
	相方のサマンサ役パトリシア・クラークソン、個性を出しつつも事件に巻き込まれる中でハリーの正義に同化してゆくうまい演出。無用なベッドシーンがなかったものよかった!
	
	音楽はやはりラロ・シフリン。完璧です。私の好きな役者さん、リーアム・ニーソンも売り出し中です。
	
	で、本作でシリーズは終わり、暴発するM29も見納めなわけですが、このシリーズの邦題、「ダーティハリー」から「ダーティハリー5」、単にシリーズ番号が付与されるだけなのですが、実は原題は、
	
	1:Dirty Harry
	2:Magnum Force
	3:The Enforcer
	4:Sudden Impact
	5:The Dead Pool
	
	と、シリーズというよりはそれぞれ独立したタイトルの物語なのです。
	
	そういう見方で、是非改めて本シリーズ(?)をご覧になってみてください。きっとあなたも、知らない間に「ダーティ・ハリー・シンドローム(症候群)」に・・・
	
	出演:クリント・イーストウッド,パトリシア・クラークソン,リーアム・ニーソン,エヴァン・C・キム,デイヴィッド・ハント,マイケル・カリー,ダーウィン・グッドウィン
	
	監督:バディ・ヴァン・ホーン 1988年
	
	音楽:ラロ・シフリン
	
	BOSS的には・・・★★★★☆
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 事件報道と命を狙われる刑事。
事件報道と命を狙われる刑事。 男“ハリー・キャラハン”最後の勇姿
男“ハリー・キャラハン”最後の勇姿