2010.10.31
ショパン バラード第4番 ヘ短調 作品52(1942年)
BS-Hiでは、「ショパン生誕200年 みんなのショパン」をやってました。1位は「ポロネーズ第6番英雄」でしたが、今夜はショパンのバラード第4番 ヘ短調です。
4曲のバラードを世に残したショパンの最後のバラード。この曲が書かれた1942年は、ワルシャワ時代の恩師や親友を次々となくし、ナイーブなショパンの心はひどく傷ついていました。
それゆえか、譜面に表現された幻想的ともいえる彼の内面の吐露、果てしなく続くように思われるその叙情性は、まさしくショパンのバラードとも言えるでしょう。
「これは最も瞑想的で、しかも情緒が充満しているときのショパンである。自己陶酔と圧迫された感情・・・本当にスラヴ風だ、このはにかみは!」
「ショパンにとってさえ珍しい集中性を持ったリリシズム、情熱あふれたリリシズムがこの曲の基調となっている。」 ハネカー
一人で聴かなければならないバラードです。雨の夜には、一人でショパンのバラードを・・・