2010.10.23
居酒屋ゆうれい
街はずれにある一軒の居酒屋を舞台に、居酒屋の主と後妻の新妻、そして死に別れた先妻の幽霊の3人が織り成すラブ・コメディ。山本昌代の同名小説を映画化した作品。
街はずれにある小さな居酒屋「かづさ屋」。主の壮太郎(萩原健二)は妻しず子(室井滋)の余命がいくばくもないことを知り、病院から引き取って居酒屋の2階にある住居で看病しながら一人で店をやりくりしていました。
自分が死んでも、決して再婚しないことを約束させたしず子は、ある朝静かに息を引き取ります。
一人になって、なんとか店を続けていましたが、兄の豊造(尾藤イサオ)に無理やり見合いを勧められ、壮太郎に一目惚れしたという相手の里子(山口智子)と再婚してしまいます。
新しい女将と二人の居酒屋は大繁盛。二人は生き生きと暮らし始めるのですが、ある夜、死んだしず子があの世から戻ってきて、死ぬ前の約束を破った壮太郎を責めます。そして夫婦と幽霊の3人の奇妙な生活が始まります。
最初は、プチ山口智子ファンでもあり、「幽霊しつこいぞ!」という展開なのですが、次第にこの世に未練を残すしず子に同情し始めます。見事なキャスティングです。逆では全くダメ!
主人公の萩原健一、いいですねぇ~。地で行ってますが、こちらもどんぴしゃ。こういう居酒屋なら、私もふらりと立ち寄りたいですねぇ~。
カメラワークもなかなかで、結構シーンも優秀です。「お化けあります」と、今日の御代が毎晩2,350円には笑えます。
原作を読んではいないのですが、もう一歩登場人物に踏み込めば、さらに輝きを増す作品になったと思います。つまり室井滋がクレジット2番目にどうどうと出せる作品だと、★5つだったかも・・・。
出演:萩原健一,山口智子,室井滋,三宅裕司,西島秀俊,八名信夫,橋爪功,渋谷琴乃,豊川悦司,尾藤イサオ
監督:渡邊孝好 (1994年)
BOSS的には・・・★★★☆☆
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