2010.11.15

Movies

Rumor Has It... 邦題:迷い婚 すべてのさ迷える女性たちへ

婚約中の主人公が、映画「卒業」のモデルが祖母と母であることを知り、自分探しの旅に出るハート・ウォーミングなラブ・コメディ。監督は、「恋人たちの予感」のロブ・ライナー。

ニューヨークの新聞記者サラ(ジェニファー・アニストン)は、恋人ジェフ(マーク・ラファロ)と婚約中。しかし彼女はこの結婚を迷っていました。

mayoikon.jpg妹アニー(ミーナ・スヴァーリ)の結婚式に出席するため、ジェフと共に故郷パサデナに向かったサラ。西海岸にもかかわらず保守的なこの街で、彼女の唯一の救いは祖母のキャサリン(シャーリー・マクレーン)でした。

ためらう結婚を打ち明けられたキャサリンは、サラが幼い頃に亡くした母の秘密を漏らしてしまいます。それは30年前の両親の結婚の直前、彼女の母がある若者と駆け落ちしたという話。真実を探るため、サラはその時の相手と思われたボー(ケビン・コスナー)に会いに行きます。

原題は「噂によると・・・」というような意味。この方が物語のプロットを理解しやすい。それは会話の中でも繰り返し現れますし、主人公が右往左往するのも「噂」のせいだから。

そしてこの作品のベースには、かのダスティン・ホフマン主演の名映画「卒業」の物語があり、それが「噂」の衣を身にまとって登場人物たちを包み込みます。しかし真実はひとつ。

mayoikon-01.jpg親子ほどの年の差の愛について肯定派の私としては、簡単には納得できない内容ですが、まあ無難な生き方が常識的な生き方だとすれば、それはそれで仕方がないこと。世のおじさんたち、若い娘たちには見向きもされないように、いつまでもスマートではいないように!ですね!

マーク・ラファロの唇がどうも気に入らない私としては、年齢的なこともあってBBに肩入れするのですが、所詮かなわぬ恋なのです。

結論としてはありがちなところに落ちてゆくわけですし、それまで展開には多少無理もありますが、さすがはロブ・ライナー監督!というまとめ方です。ノーラ・エフロンとは異なり、ちゃんと「恋人たちの予感」カラーになっています。

ジェニファー・アニストン、ポスト・メグ・ライアンにはちょっと役不足ですねぇ~。

人生とは「冒険ではなく何かを築いてゆく」もの、そして結婚とは「何をするか?」ではなく「誰といるか?」

この会話を聞いただけでも、本作の価値はある。逆に言えば、あとはまあ良しなに・・・ということで。

出演:ジェニファー・アニストン,ケヴィン・コスナー,シャーリー・マクレーン,マーク・ラファロ,リチャード・ジェンキンス,ミーナ・スヴァーリ

監督:ロブ・ライナー 2005年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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