2010.11.14
The Italian Job 邦題:ミニミニ大作戦
奪った金塊を窃盗団の裏切りで奪われた仲間が、一致団結して奪い返そうとする犯罪映画。1969年の同名作品のリメイク。
イタリア、水の都ヴェニス。チャーリー(マーク・ウォールバーグ)は、入り組んだ水路の途中にあるとある建物に保管された、50億円を超える金塊を奪う計画を立てます。
潜水プロのスティーヴ(エドワード・ノートン)、天才ハッカーのライル(セス・グリーン)、最速ドライバーのロブ(ジェイソン・ステイサム)、爆弾処理のプロであるレフト・イヤー(モス・デフ)、伝説の金庫破りジョン(ドナルド・サザーランド)とともに、見事に金塊を奪うことに成功します。
しかし、金塊を独り占めしようと企むスティーヴの裏切りによってジョンは殺害され、彼らは命からがら脱出します。
1年後のロスアンジェルス。チャーリーと仲間たちは、この地に住むスティーヴから再び金塊を奪い返す計画を始動させます。
その頃、殺されたジョンの一人娘ステラ(シャーリーズ・セロン)は、警察の依頼で難攻不落の金庫を開ける仕事をしていました。
彼女を加えたチャーリーたちは、スティーヴに接近。金塊のありかをつきとめ、その金塊を持ち去るには狭い屋敷の中を走り回れる小型の車が必要になります。
チャーリーの友人でカーチューナーの手によって、3台のスーパーミニが誕生。しかし死んだと思っていた彼らの存在を知ったスティーヴは、急遽金塊をメキシコに移す計画を実行します。しかしこれこそが、チャーリーたちにとってはまたとないチャンスとなります。
犯罪映画ですので、ひとつにはその計画・手段の妙があります。本作では、奇想天外なアイデアに加え、コンピューターやネットワークを駆使した情報制御、カーチェイスによる逃走、さまざまな仲間たちの協力、そして最期は人の感性による金庫開錠まで、およそ考えられるすべてのアイデアが盛り込まれています。
そして全編を通して死人が2人しか出ないというのも、本作を軽いタッチのままの犯罪作品として気軽に見せています。
役者としては2流どころをそろえたわけですが、それぞれのキャラはなかなかなわかりやすい組み合わせ。本作を観るとジェイソン・ステイサムを「トランスポーター」で見事に主役として使いこなしたリュック・ベッソンてやはりすごいな・・・。
そして何より「彼ら」と向こうを張る役者が3台の「ミニ」。ステラが日常使っていたのが、「モーリス」型の旧タイプ。そして強奪に使用したのはBMW傘下の新型で、いわゆるモーリス・ファンにはタイトルの割にはお楽しみの時間は短いかもしれません。
基本的にはB級作品ですので、途中のシーン展開には無理があったり、「おいおい、はしょったな?」という突っ込みもなくはないですが、何も考えたくない時などには、結構楽しめる作品です。もちろん、大人から子供まで。
出演:マーク・ウォールバーグ,シャーリーズ・セロン,エドワード・ノートン,セス・グリーン,ジェイソン・ステイサム,モス・デフ,フランキー・ジー,ドナルド・サザーランド
監督:F・ゲイリー・グレイ 2003年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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