2010.11.19
The Man 邦題:デトロイト・コップ・シティ
警察の保管庫から盗まれた大量の銃器を巡る犯人と連邦捜査官、そしてそれに巻き込まれた一人の営業マンを描いたコメディタッチの警察物。
歯科用品のセールスマン(ユージン・レヴィ)は出張でデトロイトへ。その前夜、街では何者かが警察の武器保管庫に侵入し、大量の拳銃や自動小銃、弾薬を盗み出します。
相棒も事件に巻き込まれ殺害された連邦捜査官のヴァン(サミュエル・L・ジャクソン)は、犯人と接触すべくとあるレストランに向かいますが、そこには取引相手と間違われて拳銃を渡されたセールスマンがいました。
おしゃべりでおっちょこちょいのセールスマンですが、犯人側は彼を取引相手だと信用しているため、ヴァンはやむなく彼をおとりにして犯人に近づいてゆきます。
タイトルの「The Man」は、ボスとか司令官とか言う意味で、劇中の会話でも出てきますが、どちらがボスかわからないようなドタバタの展開。
邦題のほうは、「デトロイト・ロック・シティ」を知ってるプロモーションの誰かの洒落でしょうね、きっと。
ユージン・レヴィは、私の大好きな「セレンディピティ」のあのブルーミングデールズのおとぼけ店員。今回はでずっぱりで、ちょっと濃すぎる気もしなくはないですが、サミュエルとはまったく名コンビです。
最も多い、二人がやり取りしながら事件を追っかける展開は、しっかり「バディ」。脚本もなかなか笑わせてくれるいい出来です。
登場人物を見るまでもなく、邦題からしてB級を自ら名乗ってはいますが、物語はうまく展開され、なかなか隙もなくテンポもよく、あれよあれよという間にエンディングを迎えます。
S&WやらグロッグやらH&Kも出てきますし、犯人たちの車はBMW740。どうしてもかの車は、犯人に似あう車なのですね!ちなみに前期と後期の2台が撮影には使われたようです。
頑固な一匹狼のヴァンが、とんでもない奴と日がな過ごすうちに、次第にいい人になってゆくさまは見もの。B級らしからぬ味があります。
B級である事で、何も考えたくないとき、深刻になりたくないとき、そんな時に気負わず気楽に観れる、いい作品です。
出演:サミュエル・L・ジャクソン,ユージン・レヴィ,ミゲル・ファーラー
監督: レス・メイフィールド 2005年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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