2010.12.15

Movies

Casablanca 邦題:カサブランカ

さて、映画投稿も本作を持って500作目となりましたー!パチパチ!BOSS的に記念すべき作品となったのは、誰もが知ってる、いや知る人ぞ知る名作「カサブランカ」です。

第2次世界大戦下の北アフリカの町カサブランカを舞台にした、ラブロマンス。あるいはドラマでありハードボイルドの代表作。イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガード主演。数々の有名な台詞を世に残した戦争中の作品。アカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞受賞。

casablanca.jpg北アフリカ西端、フランス領モロッコの街カサブランカは、ヨーロッパ侵攻を拡大するナチスドイツから逃れてアメリカに渡る人々にとって、避けては通れない重要な場所でした。

この街でナイトクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)。彼のクラブは亡命者たちの溜まり場であり、情報交換の場でもありました。

ある日、ドイツの連絡員が殺害され、旅券が奪われる事件が起こります。犯人を追ってカサブランカに乗り込んできたのは、ドイツ軍の将校シュトラッサー(コンラート・ファイト)。

一方、ウガルテという男が、ある旅券を買い手に手渡すためにそれをリックに預けますが、ウガルテはシュトラッサーの命によりリックの経営する店内で逮捕され後に殺害されます。逮捕を実行したのは、フランス人警察署長のルノー(クロード・レインズ)でした。

逮捕直後に店を訪れたのは、レジスタンスの首領ヴィクター・ラズロ(ポール・ヘンリード)と彼の妻イルザ(イングリッド・バーグマン)でした。実はウガルテの旅券を受け取るべき相手はラズロ夫妻。そしてリックとイルザには、かつて二人だけの思い出があったのです。

ベースはラブロマンスなのですが、時が時だけに「プロパガンダ映画」と評するかたもいるようです。確かに、ナチスは徹底的に「悪者」として描かれ、「第3帝国」と言う言葉が皮肉っぽく使われます。

そしてラブロマンスという視点で見たときに浮かび上がるのが、あの「夕べはどこにいたの?」の会話と「君の瞳に乾杯!」、そして名曲「時は流れて(As Time Goes By)」ですねぇ。音楽は、「風と共に去りぬ」のマックス・スタイナー。

かつて二人が愛をはぐくんだ花の都パリ。夫は死んだと聞かされた心の痛手を抱えたイルザと、彼女が既婚者であるとは露知らず愛するリック。これは今で言う「不倫」なわけですが、戦時下の混乱の中ではありがちな話なのかもしれません。

casablanca02.jpg最後も有名なエンディングなのですが、実は撮影が始まった段階では、まだ結論は決まっていなかったので、2種類の撮影が行われたそうです。結果、関係者の評価によって現在のエンディングになったらしい。

ってことは、もしかするとハードボイルドの代名詞的本作も、もしかするとただのラブ・ロマンス映画として残されたのかもしれません。(汗)

かつて、大阪商人のえげつない部分だけが洋服を着たようなWEBディレクターを名乗る某氏から、散々こき下ろされた私のサイト企画書の中の台詞、「君の瞳に乾杯」。

それをさりげなく語るボガード。こういうロマンティックな視点が、ビジネスにも必要だと言うのが、私の主張なのですよ!

まあとにかく、美しいバーグマンとシャイでダンディなボガート。誰もがあこがれる存在であり、誰もが永遠にあこがれる作品です。

出演:ハンフリー・ボガート,イングリッド・バーグマン,ポール・ヘンリード,クロード・レインズ,コンラート・ファイト,シドニー・グリーンストリート,ペーター・ローレ

監督:マイケル・カーティズ 1942年

音楽:マックス・スタイナー

BOSS的には・・・★★★★

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