2010.12.01
HELL IS FOR HEROES 邦題:突撃隊
「ダーティ・ハリー」を世に出したドン・シーゲル監督による第二次世界大戦をめぐる戦争映画。若きスティーブ・マックイーンにジェームス・コバーンが出演。
第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線、1944年秋のフランス。ジーグフリード要塞線に待機する予備軍には、かつて十字勲章を授けられながら泥酔暴行で降格されたリーズ(スティーヴ・マックィーン)や彼の変わりに下士官に抜擢されたラーキン(ハリー・ガーディノ)、戦利品をどっさり持ち歩くコービー(ボビー・ダーリン)や小隊長ルーミス大尉(ジョセフ・フーバー)をゴマカして帰国しようとしているコリンスキー(マイク・ケリン)などがいました。
そろそろ帰国かと思っていた彼らに新しい任務が下ります。最前線の守備に着いた彼らでしたが、周りの小隊は一時退却。10人ほどの1個小隊で砦を守ることになります。
自軍の状況を敵に知られてしまえば、一気に攻め込まれるのは間違いない。いろいろと囮の工夫をしますが、敵の斥候により内情は敵の知ることとなり、総攻撃は目前でした。そこでこちらから敵のトーチカを先制攻撃を仕掛けることになります。
あの「荒野の七人」に出演2年後のスティーブ・マックイーン。ジェームス・コバーンとの競演と言えば渋さの極地みたいなところがありますが、二人とも若く売り出し中ゆえ、渋さ構築中です。
全体的にはB級の原作だし、それゆえプロットも展開もそれなりですが、脚本にはいろいろと工夫もされてて、90分と言う短さもあってあっという間にエンディング。しかも、ぶったぎったようなエンディングは、戦闘も戦争もこれからもずっと続くよ!というメッセージかな?
まあ、若き彼らが登場する映画版「コンバット」と思ってみれば、なかなか面白い作品でした。
問題は邦題ですね。「突撃隊」というのはご存知のとおり、親衛隊(SS)と双極をなすかのアドルフ・ヒトラー率いるナチ党の私的軍事組織。まあ原題に忠実に「地獄のヒーロー」などと言うと、別の映画になってしまいそうですねぇー。
コンバット・ファンの方に、マックイーン・ファンの方に。コバーンのファンの方に。
出演:スティーヴ・マックイーン,ボビー・ダーリン,フェス・パーカー,ニック・アダムス,ボブ・ニューハート,ハリー・ガーディノ,ジェームズ・コバーン,マイク・ケリン,ジョセフ・フーバー
監督:ドン・シーゲル 1962年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」