2010.12.17

Movies

JAWS 邦題:ジョーズ

海水浴客でにぎわう小さな街を恐怖に陥れた巨大人食いザメとの対決を描いたパニック・サスペンス。激突!に続く、スティルバーグの出世作。アカデミー賞作曲賞・音響賞・編集賞受賞作品。

夏の観光客が収入源の小さな島の町アミティ。春まだ浅いある夜、海辺では若者たちが焚き火を囲んで飲んだいり歌ったりしていました。その中の一人の少女が、着ていた服を脱ぎ捨て夜の海に飛び込みます。

jaws.jpg泳ぐ彼女の足に何かが触れます。次の瞬間、彼女の体は水面から大きく浮かび上がり、そして深い海の中に消えてゆきます。突然の悲劇の始まりでした。

翌朝、ニューヨークから赴任して間もない警察署長のブロディ(ロイ・シャイダー)は、少女が行方不明となったことを告げられ、海岸で無残な姿となった少女の死体を発見します。

25年間殺人事件のなかった平和な街に起こった事件。署に戻ったブロディは、事故報告書の死因に「サメの襲撃」とタイプします。集団で遠泳中の少年たちに、危険を知らせようとするブロディ。しかし間もなくの海開きと例年訪れるはずのたくさんの観光客を悪いニュースで逃したくない市長ボーン(マーレイ・ハミルトン)は、少女の死を漁船とぶつかった事故だとブロディに言い聞かせます。

しかし、第2の犠牲者が出るのにそれほどの時間はかかりませんでした。大勢の人々の見ている前で、一人の少年がサメに襲われ海に消えます。少年の母親は、復習のためにサメに3千ドルの賞金出すことを決めます。そしてサメの専門家である海洋学者のフーパー(リチャード・ドレイファス)もアミティに呼ばれます。

今や知らない人のない映画監督スティーヴン・スピルバーグが、衝撃のデビュー作「激突!」から4年後にメガホンを取った本作。この後、雨後のたけのこのように作られた、動物が人を襲うパニック・サスペンスの先駆的作品となりました。

なんたって、サメに襲われるパニック作品は、そのほとんどがB級とはいえ、この後20本以上作られることになるわけですから。

サスペンスであり、スリラーやホラーの要素も持ち合わせるパニック映画。しかも2時間の間に、登場人物の人間らしさやそれぞれのかかわりもしっかりと描かれている。今時の冗長な、あるいは2時間を持てあましたような駄作を作った監督は、是非もう一度こういう作品に立ち戻るべきです。

あの、独特のおどろおどろしい音楽。あれが聞こえたらサメの背びれが見えるというパブロフ状態の刷り込みのされたあの有名な音楽は、かのジョン・ウィリアムズによるもの。

こういう若き才能が、新しいハリウッド伝説を受け継ぎ、次の時代の発展に繋がっていくのですね。

「感動の名作」ではありませんが、21世紀に伝えたい作品のひとつですよね。サメの模型のリアリティとかを云々するのは野暮ですよ!

出演:ロイ・シャイダー,ロバート・ショウ,リチャード・ドレイファス,ロレイン・ゲイリー,マーレイ・ハミルトン

監督:スティーヴン・スピルバーグ 1975年

音楽:ジョン・ウィリアムス

BOSS的には・・・★★★☆☆

JAWS/ジョーズ 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]

UPJ/ジェネオン エンタテインメント
2009-07-08
Amazon.co.jp ランキング: 6543位


Amazon.co.jpで見る by Azmix
 

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE