BOSS's Column

森山良子作詞、BEGIN作曲による沖縄を舞台にした名曲「涙そうそう」をモチーフに、兄妹のかかわりを描いたドラマ。

沖縄本島で暮らす新垣洋太郎(妻夫木聡)は、昼夜なく働く毎日。彼には自分の店を持つという夢がありました。一人暮らしの洋太郎でしたが、義理の妹であるカオル (長澤まさみ)が一緒に暮らすために離島からやってきます。洋太郎が幼い頃、母である光江(小泉今日子)が再婚。新しい父親の連れ子がカオルでした。

父は失踪し、母を病で無くした二人は、血の繋がった兄妹以上に仲良く、お互いに依存する関係になっていました。

ようやく資金もたまり、夢だった居酒屋を持つことになった洋太郎。しかし彼が手にした土地の権利書は、偽造されたものでした。

多額の借金を背負った洋太郎。恋人の才女恵子(麻生久美子)も彼のもとを去ります。悩み苦しむ洋太郎を励ますカオル。いつしか二人の間には、兄妹を超えた微妙な感情が流れ始めます。

感動のドラマです。皆さん、ハンカチ、いやバスタオルかバケツを用意してご覧ください。えっ、私ですか？特に必要はありません。

のっけから興ざめしてしまいました。フェリーの船首は、係員以外は立ち入り禁止でしょうが・・・。というような興ざめ、突っ込みどころ満載。まあ、映画というよりは漫画の実写版とでもいいましょうか・・・。

漫画とかアニメならある得る展開。女子供をだまして涙ちょちょぎるのが狙いですから、まあ狙い通りに出来ているわけですが・・・。

もともと妻夫木聡が嫌いですので、そもそも観る前から構えてしまっているということもあるのですが、涙どころか苦笑いしか出てこなかった「いま、会いにゆきます」に続く土井裕泰の２作目。「セカチュウ」の２匹目には程遠い出来です。

TBS開局50周年記念企画「涙そうそうプロジェクト」の劇場映画化作品だそうですが、この放送局、世の中をなめてるとしか思えません。これほど悲劇を演出して煽り立てまくらなくても、人は優しく生きられるし、人に優しく出来るはず。

一般的な女性の方に。お子様に。妻夫木聡の大ファンの方に。暇な方に。

出演：妻夫木聡,長澤まさみ,麻生久美子,塚本高史,中村達也,平良とみ,森下愛子,大森南朋,船越英一郎,橋爪功,小泉今日子

監督：土井裕泰 2006年

BOSS的には・・・★★☆☆

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