BOSS's Column

在日コリアンのタクシー運転手とフィリピーナの恋を軸に、東京の下町に暮らすさまざまな人たちを描いたドラマ。梁石日の「タクシー狂操曲」を原作に、崔洋一が監督。

東京の下町にある金田タクシーに勤める姜忠男（岸谷五朗）は在日コリアン。同僚は自衛隊上がりの新人安保（金田明夫）や忠男にまとわりつくパンチドランカーのホソ（有薗芳記）、ヤンキーあがりのおさむ（芹沢正和）や強欲な谷爺に出稼ぎイラン人のハッサンなど、まともな勤めは出来ない連中ばかりでした。

北だ南だ、いや民族統一だと騒がしい周りを背に、忠男は女の子をくどくことに忙しい毎日。ある日、母である英順（絵沢萠子）が経営するフィリピン・パブで働いているチーママのコニー（ルビー・モレノ）に出会います。

在日の韓国人や北朝鮮人、フィリピン人たち若者たちの東京での暮らしの日々を描いた在日朝鮮人作家の原作をもとに、在日韓国人2世監督が描いた映画。

原作は読んでいませんが、タイトルからすると映画の内容よりはもう少し、タクシーと言う個人が露出しやすい密室での出来事が、あれやこれや語られるような気がするのですが、映画自体はもっとざっくりとした感じ。

テーマとしては「民族統一」という理想と、目の前の生活や恋愛を優先する若者の素顔を描いています。

個人的にはあまり触れたくない微妙な領域ですので、この辺で。岸谷五朗、もしくはルビー・モレノのファンの方に。憂歌団のファンの方に。それ以外の方、特に国粋主義者の方にはお勧めはいたしません。

出演：岸谷五朗,ルビー・モレノ,絵沢萠子,小木茂光,遠藤憲一,有薗芳記,麿赤児,國村隼,芹沢正和,金田明夫,内藤陳,萩原聖人,古尾谷雅人

監督：崔洋一　1993年

歌：憂歌団

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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