2011.01.14
相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
人気テレビドラマ「相棒」初のスピンオフ・ムービー。TVシリーズでは毎回のように登場し、杉下・亀山コンビをサポートする鑑識課の米沢守の物語。
爆破テロ予告があった東京ビッグシティマラソン(相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン)。特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が犯人を追う最中、顔認証システムで大会の模様をサーチしていた鑑識課の米沢守(六角精児)は、群衆の中にかつて別れた妻の知子(紺野まひる)を見つけます。
現場に駆けつけ、参加者名簿から住所を聞き出した米沢でしたが、部屋を訪れることはできませんでした。
しかし翌日、その部屋の住人である女性が死体で見つかります。鑑識として部屋に入った米沢は、死体が元妻ではなく同名の別人であることを知り安堵します。自殺と断定されたその女性。彼女は実は、所轄の刑事相原(萩原聖人)の別れた妻だったのです。
自殺だという警察の判断に納得できない相原は、米沢とともに極秘裏に捜査を始めます。彼女が自殺ではなく怨恨により殺されたとにらんだ二人は、死んだ彼女の勤め先だった警察の外郭団体である青少年防犯協会に乗り込みます。
彼女の同僚だった早苗(片桐はいり)からは、彼女が人に恨まれる性格ではなかったと聞き、経理課長の天野(市川染五郎)からは理事長の設楽(伊武雅刀)からセクハラを受けていたことを知らされます。
しかし警察の天下り先の組織に捜査に踏み込んだ二人には、上層部から捜査中止の圧力がかかります。
以前このブログでもご紹介した「相棒ー劇場版」の事件と平行して進むストーリー。そうなると、両方の作品に登場するいつものドタバタ捜査一課の連中は、さぞかし捜査に忙しかったことでしょう。(笑)
本作は、杉下・亀山の名コンビに告ぐシリーズの人気者である米沢が主人公。テレビでは全く語られなかった彼のプライベートが披露(?)されるという点では、ファンにとっては唾涎もの。
そしていつものコンビとはことなる、冷静でひょうひょうとした米沢と、猪突猛進の相原のコンビも、これはこれでなかなかも「相棒」になっています。(少なくともシーズン2よりは・・・)
内容的には結構推理的な要素も組み込まれ、また笑いあり涙ありということで、なかなかの出来に仕上がっています。本家の相棒も、カメオ的に出てきます。
しかしながら、二人とも単独で主役をはれるキャラではありませんので、あくまでも「相棒ファン」の方にのみお勧めしておきます。
出演:六角精児,萩原聖人,七代目市川染五郎,紺野まひる,片桐はいり,伊武雅刀,鈴木砂羽,益戸育江,川原和久,大谷亮介,山中崇史,山西惇,神保悟志,小野了,片桐竜次
監督:長谷部安春 2009年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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