2011.02.16
Le Clan des Siciliens 邦題:シシリアン
ジャン・ギャバンとアラン・ドロンがお届けする犯罪アクション。コンビ作品の中でもハイジャックによる最も大規模な犯罪を扱ったフィルム・ノワール(暗黒映画)。
パリに住むマフィアの顔役ビットリオ・マナレーゼ(ジャン・ギャバン)は、宝石強盗で「5月の蝿」と異名をとるサーテット(アラン・ドロン)を警察から救出する計画を実行。見事、サーテットを解放します。
やがてサーテットは、獄中仲間から聞き出した250億ドルにも相当する宝石強奪の話をビットリオに持ちかけます。
ビットリオは、ニューヨークのマフィアのボス、トニー・ニコシア(アメディオ・ナザーリ)に相談を持ち掛け、二人は下見に出かけますが、警備の厳しさから断念。そして宝石がパリからニューヨークへと運ばれる航空機ごと強奪することを計画。そして実行に移されます。
フランス映画、ジャン・ギャバンにアランドロンと来れば、例によって例のごとくの内容シチュエーション。二人の渋さもいつもどおりです。
そして、エンディングにはやはりフランス映画らしいどんでん返しが待っているわけですが、これもアラン・ドロンらしさといいますか、「またかよ・・・」がきっかけ・・・。本当にフランス映画界は、こうして彼のキャラを作ったと思うと、これは男前の彼に対するイジメのような気もします。
結局、「悪事は割に合わない」という結論になるわけですが、同じ悪事を扱った映画でもフランス映画ってどうしてこんなに「イタイ」のか・・・。まあそれが、シンプル・バリューなハリウッド映画とは違う、フランス映画らしさなのでしょうね。
ちなみに、ジャック役のシドニー・チャップリンは、かのチャーリー・チャップリンの3男です.
出演:ジャン・ギャバン,アラン・ドロン,リノ・ヴァンチュラ,イリーナ・デミック,アメディオ・ナザーリ,シドニー・チャップリン,マルク・ポレル,イブ・ルフェーブル
監督:アンリ・ヴェルヌイユ 1969年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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