2011.02.07
Serious Moonlight 邦題:メグ・ライアンの男と女の取扱説明書
駆け落ちしようとする夫と愛人、引きとめようとする妻、そこに現れた泥棒たちとの顛末を描いたラブ・コメディ。ラブコメ女王のメグ・ライアンの名を冠した作品。
広告代理店に勤める夫イアン(ティモシー・ハットン)と、久しぶりの休暇を過ごす予定だった弁護士のルイーズ(メグ・ライアン)でしたが、夫は若い恋人サラ(クリステン・ベル )とパリに駆け落ち寸前でした。
それを知ったルイーズは、夫をガムテープでぐるぐる巻きにして監禁。夫の説得にかかりますが、すでにサラとパリに飛んでしまっているイアンの心には全く届きません。
翌日、彼女が買い物に出た後、庭に草刈機に乗った若者(ジャスティン・ロング)が現れます。監禁を気づかせ、逃げ出そうとするイアン。気づく若者。しかし実は彼は泥棒だったのです。
そして、買い物から帰宅したルイーズともども、二人はバスルームに閉じ込められます。
ラブコメの女王として一世を風靡したメグ・ライアンも御歳50歳。正直21世紀には言ってからは下り坂といいますか、ぱっとしません。
お相手のティモシー・ハットンも同年代。15年ほど前にこの二人、「フレンチ・キス」で共演して以来となります。
ティモシー・ハットンはアカデミー俳優なのですが、どうもキャラが薄いせいか作品に恵まれず、日の目を見ないまま今日に至る。なかなか演技と言うか、今回はずっと監禁状態だったので表情だけではありましたが、なかなかの演技でした。
しかしメグ・ライアン演じるルイーズは怖いといいますか、しつこいといいますか。彼女が演じているから笑い話ですんでるけど、あまり美しくない人だとサスペンス映画にもなってしまう。
それほど粘液質でネバネバしてて、しつこくて暗い。ん・・・ラブ・コメディというよりは「ブラック・コメディ」かも???
と思いきや、監督は40代の女性監督シェリル・ハインズ。と、納得のつまらなさ。
ラストシーンでは、「ああそうだったのか!」のファイナル・サプライズもあるのですが、だからどうしたの世界。
邦題「男と女の取扱説明書」は全く意味不明だし、原題の「Serious Moonlight」もイミフメイ。
結局、メグ・ライアンを最大限利用して売るという路線しか見当たらなかったハリウッド製作陣と、それにあわせるしかなかった日本の配給会社は、ついにタイトルの前に「メグ・ライアンの」をつけてしまった。
これって、女優さん的にどうなんでしょうね・・・。
作品中では「私は生涯、貴方を愛します」が話題になっていましたが、メグ・ライアンを「生涯、愛し続ける」と誓った方に。メグ。ライアン好きの私でも、これは耐えられない・・・。
出演:メグ・ライアン,ティモシー・ハットン,ジャスティン・ロング,クリステン・ベル
監督:シェリル・ハインズ 2009年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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