2011.02.08
THE SELLAR DOOR SESSIONS 1970 disk:1/6 (1970)
世のJAZZファンの皆さん、お待たせしました!
っていうか、今時、JAZZファンなんて方、いらっしゃるのかな?絶滅危惧種?ではなくて、絶滅した種?
さてさて気を取り直して、悪魔の囁きに誘われ、いや「Live Evil」の熱演を聴いてしまった哀れ「マイルス者」がたどる正しい道は、6枚組「THE SELLAR DOOR SESSIONS 1970」を入手するというミッション。
もともとは、2000年にコロンビア/レガシーが発売するという噂が流れ、それはただの噂に終わり、2002年になってどこからか流出したテスト版なるものがブートで出回るといった闇の世界の存在でした。
そんな無法状態を放置できないと思ったのか、それともブートで流してマーケット・リサーチしていたのか、2005年になってアメリカで正式版がリリースされます。
私が入手したのも輸入盤、未だに国内版は出ていません。しかしその内容たるや素晴らしいもの。音質はもちろん正規版なみ!(って、正規版ですよ、コレ!)そしてCDケースと一体となったブックレットには、マイルス様をはじめメンバーの演奏時の写真なんかがたくさんあって、そっりゃもう、うれしいのったらうれしいの!パッケージ自体も、かっこええんですわ・・・
The Sellar Door というのは、ワシントン州ジョージタウンにあったクラブ。ジャクソン・ブラウンだとかBB・キングなんかもここで演奏したそうです。残念ながら81年に閉店してしまっているようですが・・・。(セラードアとは、アメリカとかによくある地下収納庫への入り口の、ぱかっと開ける扉の意)
で、今日は70年にここで4日間にわたり演奏したマイルス様ご一行の様子を収めたドキュメント的CDの1枚目。あえてドキュメントというのは、「Live Evil」に収録されたものは、テオにより大幅に手が加えられた別物ですので・・・。
1970年12月16日の1stセッション。当時の慣例にならってザヴィヌルの「Directions」から「Inamorata」までの怒涛の5曲。といっても今夜のバンドは初演ということもあり、ややおとなしく淡々と進行。
といっても、当時のマイルス・バンドですから、誰もかれもファンクしてます。
マイルスファンだけでなく、キース(の真実!)を知りたい方にもお勧め!普通のJAZZファンには「Line Evil」からどうぞ!