2011.03.18

COLUMN

「今こそ、ひとつになって。」

テレビや新聞といったマスメディアもネットも、1週間前に東北地方を襲った大震災のニュースが続いています。そして一方では、平時の行事や活動の賛否を巡る議論も起こっています。

前回も書きましたが、どちらが正しいとか正しくないとかの問題ではなく、国民の一人である私たちがそれぞれ自分自身にどう落とし前をつけて明日を迎えるかということでしょう。

亡くなられた方々に哀悼を表して喪に付す。あるいは被災された方のために現地に赴く。復興のためにその身を挺することもできます。支援物資や義捐金、あるいはエールやメッセージを送る。

それぞれが「優しさ」ゆえの行動としてとる行為は、賞賛すべきものです。

一方でマクロ的な視点で見れば、あるいは半年後、一年後のあるべき姿を見据えると、また違った、私たちが今しなければならないことも見えてくる。

たとえば経営者は、短期的な視点や施策と長期的な視点、施策のバランスをとりながら企業の舵取りをしなければならない。たとえその二つが合い矛盾するものだとしても・・・。

これは経営者だけではなく、家族を持つ家長から、部下を持つ上司、団体を預かる長、国家を預かる政府要人まで、自分以外の人間に対してその存在に責任を持つすべての人に求められる義務であり責任なのです。

今、日本の国民活動、経済活動、社会活動は低体温症のようにうす蒼く沈んでいます。このまま1億数千万の人々が日本丸と共に沈没するわけにはいかない。被災した人々や地域を復興させるためにも、被災しなかった私たちはこれまで以上にがんばって、日本を盛り上げ、GDPを積み重ね、そして逆に支える気概を持たなければならない。

優しい日本人だから優しさは持ち続けなければいけない。しかし責任を持つ誰かを守り続ける強さも持ち続けなければならない。

今こそ、私たちはひとつになって、明日を築く今日を、精一杯がんばらなければならない。日本の為に、隣にいる人の為に、テレビに出たあの人の為にも・・・。

気丈に答える被災者のインタビューを聞きながら、逆に勇気づけられています。

少なくともブログでは、これから普通にいきます。

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