2011.03.02
The Truth About Cats & Dogs 邦題:好きと言えなくて
対照的な二人の女性が一人の男性を巡って繰り広げる恋の模様を描いたロマンティック・コメディ。
ラジオ・パーソナリティのアビー(ジャニーヌ・ギャロファロ)は、受け持ちのペット相談番組が大人気のキャリア・ウーマン。知性があって感性も豊かだけれど、容姿には全く自信がなく、これまでの恋愛成功率はゼロでした。
ある日、相談の電話をかけてきたカメラマンのブライアン(ベン・チャップリン)は、彼女の対応に感激しデートに誘います。出向く気のない彼女は、自分とは違うタイプのモデルの容姿を伝えますが、結局デートはすっぽかします。
翌日、アパートの隣人の女性が彼氏と大喧嘩しているのを仲裁。その女性は、彼女が雑誌を見てブライアンに容姿を伝えた美人モデル、ノエル(ユマ・サーマン) そのものでした。
翌日、ノエルが局を訪問しますが、そこに彼女に会いたさのブライアンが現れ、機転でアビーと入れ替わったノエルに一目惚れしてしまいます。ノエルとアビーと勘違いしたブライアンと、入れ替わったことをいつまでも告白できないアビー、代理をしながら彼に惹かれてゆくノエルの3角関係が始まります。
「類は友を呼ぶ」とはよく言いますが、意外とタイプの違う二人が親友だったりすることがよくあります。特に女性の場合、一方が引き立て役なんて話をよく聞きます。
で、男とは「女性」らしいと言いますか、「女性」としての魅力に溢れた女性と、そうではないけれど知性とか人間的な魅力のある女性の、どちらを選ぶのか?
たとえば、恋愛なら前者、結婚なら後者というような喩えもありますが、恋愛においても、あるいは結婚の前段としての恋愛の時期においても、男女を問わず相手に何を求めるか、欲張りだとその優先順位ということになりますね。
劇中にも出てきましたが、恋の熱にうなされるだけでなく、相手に求めるものを5つ書き上げたとき、目の前の相手がどれだけ当てはまるのか?
物語は、「容姿じゃない」というようなお気楽な結末に落ちてゆくわけですが、まあある意味これは人類永遠のテーマですので、こういう解釈もありかなと・・・。
ベン・チャップリンは、チャップリン家とは関係なし。ジェイミー・フォックスもちょい役で登場します。
原題は、「イヌ科とネコ科の真実」と言う感じ。容姿に自信のない方に、ある意味勇気を与え、もしかすると自信を喪失させる作品かも。女性の方に。
出演:ユマ・サーマン,ジャニーヌ・ギャロファロ,ベン・チャップリン,ジェイミー・フォックス
監督:マイケル・レーマン 1996年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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