2011.04.04
Magnificent Obsession 邦題:心のともしび
人望の厚い病院院長を亡くした未亡人と、院長の代わりに命を得た男を描いたドラマ。切り口の違う「めぐり逢い」とでもいいましょうか・・・。
亡き父から莫大な遺産と会社を相続した道楽息子のボブ・メリック(ロック・ハドソン)は、湖で趣味のレースボートを高速で運転中に事故にあいます。
湖の近くにあるフィリップス博士邸から警察によって借り出されてきた蘇生器によって奇跡的に一命をとりとめたボブ。しかしその時、邸宅では博士が心臓発作で倒れ、手元に蘇生器がないため命を落とします。
夫の死後、未亡人となったヘレン(ジェイン・ワイマン)は、夫が数え切れないほどの人々に支援の手を差し伸べ、それを秘密にして見返りを求めなかったことを知ります。
博士が院長を勤めていた病院に入院していたボブでしたが、博士の蘇生器で自分が助かったことを知り、ヘレンに多額の小切手を渡そうとしますが、彼女は拒絶します。
ふとしたことで博士の生前の善行を聞いたボブは、博士の信念を自分も実行しようと心に決めます。そしてある日、レストランでヘレンを見かけた彼は彼女に話しかけようとしますが、取り合わない彼女は、彼から避けようとして交通事故にあい、両目を失明してしまいます。
1954年の作品です。「天然色」ってやつでしょうか?基本的にはひねりも何もない、べたべたの恋愛ドラマです。ちょっとプロットに無理があるというか、それでいいの?的なところはありますが、まあまあドラマですから。
奇跡的要素もなくはないのですが、先にお話したようにドラマだと割り切ってしまえば、まあそれはそれで結構楽しめる。主人公二人が、心の変化に伴ってどんどんと変わってゆくさまをいかに演じきれるかというところでは、なかなかよく出来た作品だと思います。
個人的には、レーガン大統領の最初の(!)夫人でもあるジェーン・ワイマンは好みではありませんが、アカデミー女優さんです。
まあ、この時代の作品って、やっぱり安心して見ることが出来るのがいいですよね!
出演:ジェーン・ワイマン,ロック・ハドソン,バーバラ・ラッシュ,アグネス・ムーアヘッド,オットー・クルーガー,グレッグ・パーマー,サラ・シェーン
監督:ダグラス・サーク 1954年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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