BOSS's Column

ハスラー稼業から足を洗った初老の男と若いハスラーの友情と戦いを描いたドラマ。ポール・ニューマン主演の1961年作「ハスラー」の続編。アカデミー賞主演男優賞受賞作品。

かつてハスラーで鳴らしたエディ（ポール・ニューマン）も今や50代になり、今は酒のセールスで生計を立てながら恋人のジャネル(ヘレン・シェイヴァー)との老後の生活を考えていました。

ある日エディは、その腕に天性のひらめきを感じさせる若きハスラー、ヴィンセント（トム・クルーズ）に出会い、自身の若い頃の姿を重ね合わせます。

数ヵ月後に迫ったアトランティック・シティでの大会に向けて、ヴィンセントを一人前に仕立て上げたいエディは、ヴィンセントの恋人カルメン（メアリー・エリザベス・マストラントニオ)）を伴って旅に出ます。

数週間の旅の途中でエディは、ヴィンセントに勝ち方や負け方を教え、一流のハスラーに仕立てあげようとします。しかし、自分の感性だけで生きてきたヴィンセントは、一方的なエディのやり方に反発します。

公開当時、日本で空前のビリヤード・ブームを巻き起こした本作。ビリヤードのかっこよさを見せ付けるのは、ポール・ニューマンに若きトム・クルーズ。

トム・クルーズは同年の「トップガン」と共に、本作で全世界にブレイクします。それからの彼を決定付けたあのトム・スマイルも垣間見えますが、やぼったい髪型とか頭の悪そうな表現とか、マーベリックとはかなり異なる性格付けを演じています。決してうまいとは言えませんが・・・。

そして彼らをここまでかっこよく見せたのは、やはりスコセッシの腕によるところ大でしょうね！

50歳を過ぎて、シュワちゃんじゃないけれど「I'm back!」と言う、まあおじさんたちよ、がんばれ！まだまだ、若いものには負けるな！的なところもあるわけですが、スポーツでも何でも、勝負と言うのは「戦う意思」を亡くさない限り、そのステージに立つことが出来るのでしょうね！

音楽には、あの「ザ・バンド」のロビー・ロバートソンもクレジットされています。

出演：ポール・ニューマン,トム・クルーズ,メアリー・エリザベス・マストラントニオ,ヘレン・シェイヴァー,ジョン・タトゥーロ

監督：マーティン・スコセッシ　1986年

BOSS的には・・・★★★☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」