2011.06.02
Shine a Light 邦題:ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
ストーンズのライブステージを、巨匠スコセッシが撮影した音楽作品。
2006年秋にニューヨークのビーコン・シアターで行われたザ・ローリング・ストーンズのライブを、マーチン・スコセッシが映画化しました。
映画といっても彼らの演奏する姿をさまざまな角度から撮影した2時間のミュージック・ビデオであり、時折デビュー当時からのさまざまなインタビューが織り交ぜられてはいますが、基本的には彼らの音楽とステージ・パフォーマンスをしかと堪能する作品です。
ストーンズと言えば、映画「小さな恋のメロディ」で主人公のメロディと女友達が、墓地でミック・ジャガーの写真にキスをするシーンがありましたが、個人的は好きなバンドのひとつです。
ギター少年だった私にとって、クラプトンやベック、リッチーやペイジは神様でしたし、ドゥービーの牧草の匂いするタイトなリズム、イーグルスのハーモニーなどはある種の興奮剤であり鎮静剤でもありました。
一方、ストーンズの魅力と言うのはやはりセクシーなメンバーのパフォーマンスと、むせるほどのブルース・フィーリングに溢れた楽曲でしょう。
正直、ミックは歌がうまいとは言えないし、キースとロンのギターはよそで腕を買ってもらえるほどの代物ではない。それは彼ら自身も認めているところではあります。
技術的にはそんな彼らが、チャーリーを加えた4人となった時、ワン・アンド・オンリーなストーンズという人格を持ったスーパー・ミュージシャンとなります。
個人的には特に、キースが大好きです!歌もギターも下手なんですが、とにかくかっこええ!
スコセッシはこれまでも、78年に「ザ・バンド」の同様作品を残していますし、数多い作品の中にストーンズの曲も結構頻繁に使われています。
たとえスコセッシがメガホンを取ったといえ、物語は基本自立的なノーカットに近いステージですから、いわゆるコンサート・ビデオとかけ離れた何かとんでもない芸術性を持っているわけではありません。
しかし、狭い会場で観客を照らし出す照明や、パフォーマーがとにかくかっこよく撮れるアングルへのカメラセットと、やはり放送局系の映像とはかなり異なっていますし、還暦を過ぎてなおセクシーでかっこいいメンバーたちを、一層セクスィーに映し出しています。
ストーン・ファンはもちろん必見。ロックファンだけでなく、広く音楽ファンにお勧めいたします。一般的には★3つでしょうが・・・
出演:ザ・ローリング・ストーンズ,クリスティーナ・アギレラ,バディ・ガイ,ジャック・ホワイト
監督:マーティン・スコセッシ 2008年
製作総指揮:ミック・ジャガー,キース・リチャーズ,チャーリー・ワッツ,ロン・ウッド
BOSS的には・・・★★★★☆
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