2011.06.20

Movies

Transporter 3 邦題:トランスポーター3 アンリミテッド

訳ありの依頼品を車で運ぶプロの運び屋の活躍を描いた、カーアクション映画「トランスポーター」シリーズ第3弾。761本目の映画投稿です。

国際的な廃棄物処理会社であるエココープ社は、ウクライナに廃棄物を保管する手はずを整えますが、環境大臣レオニド・ヴァシレフ(ジェローン・クラッペ)は有害物質持込の書類にサインしようとはしませんでした。

Transporter_3.jpg事態を打開しようと米軍デルタ部隊出身のジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)を雇い、バカンス中の大臣の娘ヴァレンティーナ(ナターリア・ルダコワ)を誘拐。サインを迫る間、彼女を隔離するため荷物の移送と偽って運び屋のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)に連絡を取ってきます。

依頼を断り、友人の運び屋マルコムの名を告げたフランク。しかしマルコムはミッションに失敗しフランクの自宅に車ごと飛び込んできて、組織の手により爆死します。

その際、フランクもジョナスに捕まり、マルコムと同じ自爆装置を取り付けられ、無理やり彼らの依頼を受けざるを得なくなります。

二人を乗せた愛車Audiは、指示通りに都市から都市を移動します。

1作目が成功を収めると2作目が作られ、「2匹目のドジョウ」などと言います。これもそこそこ成功すると次は3作目となるのですが、そこまで続くと「大ヒットシリーズ」などと呼ばれたりします。

一方、3作もとなると同じパターン、同じような内容ではもちろん観客は納得しません。いろいろと新しい取り組みが行われたり、主人公には思いもよらない展開が用意されます。

本作では、1作目の斬新さに一役買った「3つの厳しいお約束」という制約がある意味ないがしろにされ、ステイサムの格闘シーンはさらなるパワーアップを遂げましたが、カーアクションとしては2作目にやりすぎたと反省したのか自嘲気味。

個人的には序盤に割れたはずの運転席の窓が後半無事だったのが気に入らないとか・・・。(^_^;)

今回のジョヴォヴィッチ似のヒロイン、ナターリア・ルダコワ。ベッソン的には「フィフス・エレメント」のジョヴォヴィッチの2代目を狙ったのかもしれませんが、そばかすだらけの彼女には、まったく食指が動かず。ベッソンと私では、女性の好みが全く違うのか・・・。

1作目はBMW、2作目はAudiでしたので、今回はと思いきや、やはりAudi、しかも同じ車種。他にはEクラスがちょこっと出てきますが、車好きには見所なし。これも前作がやりすぎた?

結局、環境問題という今日的話題を織り込んだだけの、ただのハリウッド映画に成り下がってしまいました。まったくもって、あの鋭い切れ味は皆無。ベッソンも歳をとったということでしょうか?

1作目が懐かしい・・・。邦題についた「アンリミテッド」とは、これで打ち止め!と言う意味?

出演:ジェイソン・ステイサム,ロバート・ナッパー,フランソワ・ベルレアン,ナターリャ・ルドコワ,セーム・シュルト,ジェローン・クラッペ

監督:オリヴィエ・メガトン 2008年

製作・脚本:リュック・ベッソン

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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