2011.07.30
Commando 邦題:コマンドー
元陸軍コマンドー隊員が南米の元独裁者の部隊を敵に回して孤軍奮闘するアクション映画。776本目の映画投稿です。
かつて陸軍のコマンド部隊のリーダーとして活躍したジョン・メイトリックス(アーノルド・シュワルツェネッガー)。今は退役し、一人娘のジェニー(アリッサ・ミラノ)と二人で山奥の山荘で静かに暮らしていました。
ある日、かつての上司だったカービー将軍(ジェームズ・オルスン)の訪問を受け、最近メイトリックスの部下だったものが次々と殺害されていることを告げ、2人の兵士を護衛に残して去ってゆきます。
間もなく、何者かによって山荘が襲撃され、ジェニーがさらわれます。後を追うメイトリックスもあえなく捕まってしまいます。
犯人は南米バル・ベルデの元独裁者アリアス(ダン・ヘダヤ)と、彼に雇われたメイトリックスのかつての部下で彼によって部隊を追放されたベネット(ヴァーノン・ウェルズ)でした。
アリアスはメイトリックスに、ジェニーの命と引き換えに、現職大統領の暗殺を命じます。やむなくバル・ベルデ行きの飛行機に乗り込むメイトリックス。しかし離陸直前に脱出し、黒人スチュワーデスのシンディ(レイ・ドーン・チョン)を脅して、彼女の車でアリアスの部下サリー(デイヴィッド・パトリック・ケリー)の後を追います。
前年、「ターミネーター」でアクションスターの不動の地位を築いたアーノルド・シュワルツェネッガーが、ストレートな勧善懲悪のヒーローとして登場したターミネーター・シリーズに続くヒット作となりました。
人間離れした肉体を活かしたド派手なアクション、しかしあちらこちらに埋め込まれたジョークが作品の幅を広げ、凄惨さを和らげています。
ただし、のっけから続くまるでTVドラマのような役者の立ち位置とカメラワークは、どこか日本のお茶の間劇場を思い出してしまう。たとえばマイケル・マンの「マイアミ・バイス」とは対極にありますが、これは時代のせいでもあり監督マーク・L・レスターが悪いとは言い切れません。
とにかく一人で数十人の部隊に立ち向かい、無傷のまま敵を次々と倒してゆくさまは、非現実的だと割り切って楽しむべきで、スタローンのように茶化してはいけません。シュワルツネッガーはいたって真剣にがんばってますから。
ターミネーターで見せた「無口な筋肉質の大男」のイメージを払拭し、またコミカルな会話も語らせる脚本はなかなかのもの。シュワちゃんに、さらっと「I'll be back」なんて言わせてるし・・・。
音楽はこれも売り出し中のジェームズ・ホーナー。なんなら監督以上に出世しましたよね!
登場する武器・銃器もマニアの方にはお楽しみのひとつかも。まあとにかく、ややこしい話は置いといて、アクション映画の醍醐味を味わいたい方に、ひたすらスカッとしたい方にお勧め。
もちろん、筋肉マッチョ大好きな女性の方にもお勧めです。
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー,レイ・ドーン・チョン,ダン・ヘダヤ,ヴァーノン・ウェルズ,ジェームズ・オルソン,デイヴィッド・パトリック・ケリー,アリッサ・ミラノ,ビル・デューク
監督:マーク・L・レスター 1985年
音楽:ジェームズ・ホーナー
編集:マーク・ゴールドブラット
BOSS的には・・・★★★☆☆
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