2011.07.04
Dirty Dancing 邦題:ダーティ・ダンシング
60年代初頭のアメリカを舞台に、思春期を迎えた少女のひと夏の成長を描く青春恋愛ドラマ。アカデミー賞歌曲賞受賞作品。764本目の映画投稿です。
1963年夏。17歳になるベイビーことフランシス・ハウスマン(ジェニファー・グレイ)は、久しぶりに休暇をとったユダヤ人医者の父ジェイク(ジェリー・オーバック)と共に一家で知り合いの山荘に休暇に出かけます。彼女は大学に進んで貧困国の経済を学び、ボランティアを職とするつもりでした。
退屈なリゾートの催し物。ベイビーはダンス教室のインストラクターを務める労働者階級のスタッフ、ジョニー・キャッスル(パトリック・スウェイジ)のセクシーで激しいダンスに夢中になります。
スイカ運びを手伝って、彼らのダンス・パーティーに潜りこみ、初めてジョニーと踊ることになります。
ある日、ジョニーのダンスパートナーでかつての恋人ペニー・ジョンソン(シンシア・ローズ)がエリート大学に通うウェイターのロビー・グールド(マックス・カンター)の子を妊娠して取り乱す場面に出くわします。
ペニーを捨てたロビーは、ベイビーの姉リサを口説き始めます。一方、ペニーの中絶費用を父から工面したベイビーは、治療を受ける彼女の変わりにジョニーと近場のリゾートにダンスステージに立つことになり、ジョニーの厳しいレッスンを受けることになります。
この映画が撮影されたのは1986年。当時の映画の平均予算が1200万ドルだったのに大して本作の予算は500万ドル。公開当初はあまり評判がよろしくなかったようなのですが、その後口コミなどで広まった評判が、結果的には世界中で1億7,000万ドルの興行成績を収める事になります。
特に女性に大人気だそうで、とある調査によると女性の最も好きな作品にあげられるらしい。で、「女性のためのスター・ウォーズ」などとよばれるそうです。
作品のほぼ3分の一を占めるダンスシーンは、男の私でも確かに見もの。評判の高い主人公二人のラストシーンよりは、途中のジョニーとペニーのダンスの方がはるかに良かったと思うのは雄のサガなのでしょうか?
個人的に触手が動かないのは、ヒロインのジェニファー・グレイが広末涼子似だからだとか、パトリック・スウェイジが「ゴースト」で死んでよかった!とかそういうことだけではなく、だからってやっぱりパーシーフェイスの「ひと夏の恋」だし、二人の恋の行方に「明るいナショナル」が見えないからかもしれません。
要は、単純に感情移入できないということでしょうか?監督のエミール・アルドリーノが同性愛者だったからというわけではないと思います。
逆に女性の方でもフランシスの立場の方はそれほどこの映画を支持はしないのでは?
まあまあ、アカデミー作品ですが歌曲賞ですから。個人的には耳に残らない音楽ばかりだったのですが・・・。
それにしても「未来に残したい名作ベスト50」とかには必ず入ってくる作品ですから、とにかくご覧になったことのない方は、一度ご覧遊ばせ。
とか何とか言いながら、けっこうウルウルしたのも事実ですが・・・。
出演:ジェニファー・グレイ,パトリック・スウェイジ,シンシア・ローズ,ケリー・ビショップ,ジャック・ウェストン
監督:エミール・アルドリーノ 1987年
ダンス振付け:ケニー・オルテガ
BOSS的には・・・★★★☆☆
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