2011.07.24

Movies

OPEN RANGE 邦題:ワイルド・レンジ/最後の銃撃

西部開拓時代の終わりを、アメリカン・スピリッツを通して描いた西部劇。ケヴィン・コスナーが監督・主演。773本目の映画投稿です。

19世紀の終わり。西部の大草原を、牛を追いながら気ままに暮らす4人の男たちがいました。「オープン・レンジ」とも「フリー・グレイザー」とも呼ばれる牧畜を行っているのは、リーダーの「ボス」ことスピアマン(ロバート・デュヴァル)、彼の右腕で銃の名手チャーリー(ケヴィン・コスナー)、太っちょで気のいい料理人モーズ(アブラハム・ベンルビ)、メキシコ人の少年バトン(ディエゴ・ルナ)でした。

wildrrenge.jpg草原で野営することにしたある日、近くの街に買い物に出かけたモーズが日が暮れてもキャンプに帰って来ませんでした。ボスとチャーリーが町に行ってみると、モーズは店の中で暴れたとして留置場にぶち込まれており、保安官に真相を尋ねると、逆に事務所にいた街の顔役である牧場主のバクスター(マイケル・ガンボン)から、町を出て行くよう脅迫されます。

二人は、重傷を負ったモーズを近くの診療所に連れて行き、治療を受けてキャンプに連れ帰ります。

ある日、4人の覆面の男たちに遠くから威嚇された彼らは、夜になってから森の中で野宿していた男たちを痛めつけます。しかし、キャンプに戻るとモーズは撃ち殺され、バトンも瀕死の傷を負っていました。

バトンを連れて再び診療所を訪れましたがドクターは不在で、助手のスー(アネット・ベニング)にバトンを預け、ボスとチャーリーは死を覚悟してバクスター一家との対決を決意します。

基本的なプロットは、悪党一味と主人公たちのいがみ合いのいきさつと最後は決闘という、いわゆる「西部劇」そのものなのですが、ロバート・デュヴァルとケヴィン・コスナーの2枚看板であり、どちらも完全無欠のヒーローではありませんから、わりと地味めに物語は展開してゆきます。

実際、単純な物語、少ない登場人物の割には2時間20分ちかくあり、ゆっくりと時間がすすむようにも感じますが、二人の演技力が間の抜けた風には感じさせません。

ただ、チャーリーとスーのコイバナは必然とはいえちょっと荒っぽいと言いますか、ハリウッド的といいますか、個人的には死を決して書いたスーへのメッセージをうまく使って、去るフリなんかは止めた方が良かったのではないかと思うのですが・・・(^_^;)

まあ、脚本もよく出来ているし、銃撃戦も迫力と言うかリアリティが結構あり、それまでの普通のオジサンとにいちゃんののんびりした展開とのメリハリもよく、なかなか良く出来た西部劇ではありました。

出演:ロバート・デュヴァル,ケヴィン・コスナー,アネット・ベニング,マイケル・ガンボン,マイケル・ジェッター,ディエゴ・ルナ,ジェームズ・ルッソ

監督:ケヴィン・コスナー 2004年

製作総指揮:アーミアン・バーンスタイン,クレイグ・ストーパー

製作:ケヴィン・コスナー,デイヴィッド・ヴァルデス,ジェイク・エバーツ

BOSS的には・・・★★★☆☆

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