2011.07.16
The League of Extraordinary Gentlemen 邦題:リーグ・オブ・レジェンド
名作文学のヒーローが一同に会し、悪と戦うアクション・アドベンチャー。同名のアメコミ作品の映画化、といっても原作とは似て非なる作品。769本目の映画投稿です。
19世紀の終わり、1899年。ロンドンの英国銀行が超近代兵器で武装した集団に襲われます。鉄火面をつけたファントムをリーダーとする謎の一団は、金塊や札束には目もくれず、ベニスの古い設計図を奪ってゆきます。
すわドイツの先制攻撃かと思いきや、今度はベルリンの飛行船工場が襲撃を受けます。疑心暗鬼となったヨーロッパの列強。世界大戦が一触触発の状況となります。
そんな中、アフリカで悠々自適の生活を送っていた伝説の冒険家アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)のもとに、英国政府からの使者が訪れ、謎の一団に立ち向かうため、超人的な能力を持つチームのリーダーになることを依頼されます。
急遽ロンドンに向かったクォーターメインは、軍事情報部のM(リチャード・ロクスバーグ)から、ベニスで開かれるヨーロッパ列強による極秘の和平会議に対するファントムの妨害を阻止するよう依頼されます。
彼は、潜水艦ノーチラス号のネモ船長(ナサーラディン・シャー)、透明人間のスキナー(トニー・カラン)、吸血鬼の美女ミナ(ペータ・ウィルソン)、ドリアン・グレイ(スチュアート・タウンゼント)、アメリカの諜報員トム・ソーヤー(シェーン・ウエスト)、パリに潜伏していたジキル&ハイド(ジェイソン・フレミング)らとともに「ザ・リーグ」というチームとなり、ノーチラス号で一路ベニスをめざし出航します。
アニメが原作の場合、往々にして破天荒な展開となるのですが、本作もその例に漏れず。まず登場人物たちがすごい。そしてVFXを駆使せざるを得ない映像と展開。
得てしてB級の烙印を押されがちなそのたぐいの本作、主人公にはなんとショーン・コネリー。彼はマーク・ゴードンと共に製作総指揮にも名を連ね、製作はドン・マーフィー。
しかしながら、そもそもがそれなりの作品ですのでどうにもこうにも・・・。結果、興行的には大失敗で制作費は取り戻せず、ノリントンとコネリーはもめて、コネリーは本作を最後に映画界から引退宣言をしてしまいます。
007でのあの勇姿をご存知の方には、彼の最後の作品としてはあまりにもの感ありですが、ショービズの世界は厳しいのですね。
とはいえ、SFもしくはVFXファンの方には、それなりの楽しめる作品かもしれません。ショーン・コネリーのファン以外の、一般の婦女子の方にはあえてお勧めいたしません。
出演:ショーン・コネリー,ナジルラディン・シャー,ペータ・ウィルソン,トニー・カラン,スチュアート・タウンゼント,シェーン・ウェスト,ジェイソン・フレミング,リチャード・ロクスバーグ
監督:スティーヴン・ノリントン 2003年
製作総指揮:ショーン・コネリー,マーク・ゴードン
製作:ドン・マーフィー,トレヴァー・アルバート
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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