2011.07.28

Movies

Tootsie 邦題:トッツイー

売れない役者が女装して人気を博すラブ・コメディ。当時売れっ子のダスティン・ホフマンが主演。彼の代表作のひとつにもなりました。ただしアカデミー賞は助演女優賞のみ。775本目の映画投稿。

若い役者たちに演技指導しているマイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)。彼自身も俳優なのですが、演出家ともめるなどなかなか仕事にありつけず、ルームメイトで脚本家のジェフ(ビル・マーレイ)と共に、レストランのウェイターをしながら暮らす毎日。

tootsie.jpgエージェントのジョージ(シドニー・ポラック)もマイケルの揉め事には手を焼いてて、なかなか彼の仕事を見つけることが出来ませんでした。

ある日、マイケルの指導を受けている女優志望のサンディ(テリー・ガー)は、明日行われる昼ドラのオーディションに応募していますが自信がなく、マイケルは個人レッスンを買って出ます。

翌日、TV局までついていくのですが、その甲斐もなくサンディは台本も読ませてもらえないまま落第。役に対してタフさがないと言うディレクターの話を聞き、翌日マイケルは女装して、ドロシー・マイケルと名乗って同じオーディションを受けます。

ディレクターのロン(ダブニー・コールマン)はドロシーを一目見て、台本も読ませずにもっとタフな女性が欲しいと取り合いません。そこで怒って見せたドロシーを見たプロデューサーのリタ(ドリス・ベラック)がカメラ・テストをし、ドロシーは採用されることになります。

そして、同じくドラマに出演していた看護婦役のジュリー(ジェシカ・ラング)に一目ぼれしてしまいます。

ちょうど、時代は「リブの時代」を迎えつつありました。しかしそれは一方で、普通の女性たちに無用に自立を迫るものでもありました。

そのあたりの時代背景を理解しつつ、男性でありながら女性として語り演じる主人公を観る事で、このドラマがただのコメディではないことを理解できます。

まあ、そういったややこしいことを抜きにしても、男でありながら仕方なく女を演じる主人公のコミカルな演技や会話を楽しむことが出来ます。

ダスティン・ホフマンは、79年の「クレイマー、クレイマー」でその地位を不動にした次作。自信に満ちた演技が、売れなく役者を見事に演じきっています。

ヒロインのジェシカ・ラングは、76年キングコングでハリウッド・デビューした女優さんですが、「キングコングの恋人」などと呼ばれ、映画は酷評。でも本作でアカデミー助演女優賞を受賞します。

個人的にはちょっと意外なアカデミー受賞の彼女より、「未知との遭遇」に出てたサンディ役のテリー・ガーのほうが好みではありますが・・・

監督はかのシドニー・ポラック。監督・製作、そして俳優としても映画好きの方ならよくご存知ですよね。本作でも、エージェント役でいい味出してます。

見方、とり方によっては浅くも深くも受け止める事の出来る本作。ダスティン・ホフマンのファンの方だけでなく、広くお勧めいたします。

出演:ダスティン・ホフマン,ジェシカ・ラング,テリー・ガー,ダブニー・コールマン,チャールズ・ダーニング,ビル・マーレイ,シドニー・ポラック,ジョージ・ゲインズ,ジーナ・デイヴィス,ドリス・ベラック

監督:シドニー・ポラック 1982年

製作総指揮:チャールズ・エヴァンス

製作:シドニー・ポラック,ディック・リチャーズ

BOSS的には・・・★★★☆☆

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