2011.08.04
Cocoon: the Return 邦題:コクーン2 遥かなる地球
老人たちと地球外生命体の出会いを通して起こる出来事を描いたシリーズ第2作。778本目の映画投稿です。
前作「コクーン」から5年後(製作年自体は3年後)。地底地震の予兆を受け、海底に残してきたコクーン救出のため、アンタレス星人が老人たちと共に地球に戻ってきます。
しかしコクーンのひとつがピータースバーグ海洋研究所に引き揚げられ、女性科学者セーラ(コートニー・コックス)らによって殻が開かれます。
一方、宇宙船で一緒に戻ってきた老人たちは、地球に残していた家族や友人との再会を楽しみます。
保育園で働くことに新しい生きがいを感じ始めるアルマ(ジェシカ・タンディ)、アート(ドン・アメチ)の妻ベス(グエン・ヴァードン)はなんと妊娠していることがわかります。
孫デイヴィッド(バレット・オリヴァー)の成長ぶりに地球を離れがたく思うベン(ウィルフォード・ブリムリー)とメアリー(モーリン・スティプルトン)。不死の星から戻ってきた彼らの胸中にはさまざまな思いがありました。
ある日アルマ(ジェシカ・タンディ )が、保育所の子供を守ろうと車にはねられ、意識不明になります。彼女を助けようとコクーンからもらった生命エネルギーを妻に与えるジョー(ヒューム・クローニン)。彼女の意識は戻るのですが、逆にジョーは息を引き取ります。
研究所に隔離された宇宙人は次第に弱り始め、コクーンの回収と出発の時間が迫っていました。
前作の続編で、登場人物もほぼ同じです。物語は、前作の展開を引継いだ内容となっています。
しかし、メインテーマとしては(そもそもそうだったのかもしれませんが・・・)異性人とか彼らとのやりとりはどうでもよくて、老いてやがて死を迎えざるを得ない老人たちが、いかにして今とこれからの毎日に生きがいと言うようなものを見つけてゆくか・・・と言うような方向にかなり絞り込まれています。
そのため、前作でお話したような人間の尊厳を軽んじるような感じは薄れ、やはり人は生まれ、精一杯生きてやがて死んでゆくものと言うことを、きちんと説明するために本作が作られたような印象さえ受けます。
監督がロン・ハワードからダニエル・ペトリーに変わったことも功を奏したのか、描くタッチが軽く、なんだか吹っ切れたような潔ささえ感じます。
まあ、細かい矛盾や突込みどころは満載なのですが、「異星人」というよりは「永遠の命」と出会ってしまった老人たちの戸惑いと決意を描いたドラマとしては、逆に良く出来ているのではないでしょうか?
今回初登場の女性科学者役コートニー・コックスが私好みだということもポイントです!(^_^;) 映画「スクリーム」ファンの方は、彼女のこと良くご存知ですよね!
1作目で失望した方に。コアなSFファンではない方に。
出演:ドン・アメチ,ウィルフォード・ブリムリー,コートニー・コックス,ヒューム・クローニン,ジャック・ギルフォード,スティーヴ・グッテンバーグ,バレット・オリヴァー,モーリン・スティプルトン,エレーン・ストリッチ,ジェシカ・タンディ
監督:ダニエル・ペトリー 1988年
音楽:ジェームズ・ホーナー
BOSS的には・・・★★★☆☆
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