2011.08.22
Shakespeare in Love 邦題:恋に落ちたシェークスピア
文豪シェイクスピアの恋物語「ロミオとジュリエット」をベースに彼自身の命を賭けた恋を描いたラブ・ロマンス。アカデミー賞作品賞・主演女優賞・助演女優賞・オリジナル脚本賞・美術&装置賞・衣裳デザイン賞受賞作品。783本目の映画投稿です。
16世紀中ごろの、芝居熱が過熱するエリザベス朝のロンドン。2大芝居小屋のひとつローズ座は、劇作家ウィリアム・シェイクスピア(ジョゼフ・ファインズ)の喜劇が頼みの綱でしたが、彼はスランプに陥り筆は進まず、劇場は疫病の流行で閉鎖されていました。
まだ台本が白紙の状態ながらも始まった新しい喜劇のオーディション。そこにトマス・ケントと名乗る青年がやってきます。実はトマスは裕福な商人の娘ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)が男装していたのでした。
トマスを追って邸宅に忍び込んだシェイクスピア。そして二人は運命の恋に落ちます。
妻子から見放されたシェイクスピアと、親が決めた貴族との結婚を間近に控るヴァイオラ。心のままに忍び合いを続ける二人の愛の姿は、やがて喜劇から悲劇へ、そしてあの「ロミオとジュリエット」へと形作られてゆきます。
若き文豪シェイクスピアの恋物語を、「ロミオとジュリエット」の物語に重ねながら、その恋がかの大悲劇を生んだと言うプロットは、見方によってはちょっとややこしいのですが、あまりそういうことに気を取られなければ、普通のラブ・ロマンスとしても十分楽しめます。
「ロミオとジュリエット」そのものを完全にトレースしてるわけではないので、それを見ようとすれば肩透かしにあいますが、物語の持つ骨子と言いますか、エッセンスをうまくリアル(?)な物語に置き換えていて、なかなか見ごたえがあります。
シェイクスピア役のジョセフ・ファインズ。あまり知られていない役者さんですが、いいキャスティングでした。そしてグウィネス・パルトロウ。アイアンマンでお馴染みの彼女、スカーレット・ヨハンソンと間違えて見てましたが、彼女の方が一回り歳上なんですね。
貧乳ながらの脱ぎっぷりは、たしかにスカーレット・ヨハンソンは封印されたままですから・・・。そういう楽しみはありますが、二人のラブ・シーンはちょっとしつこかったかも?
エリザベス1世役は、007シリーズのM役以外に考えられなかったジュディ・デンチ。シニカルな演技が色を添えます。
シェイクスピアに興味のある方に。普通にラブ・ロマンスの好きな方に。16世紀末の衣装デザインも見ものです。
出演:ジョセフ・ファインズ,グウィネス・パルトロウ,スティーヴン・ベアード,アントニー・シャー,パトリック・バーロウ,ジュディ・デンチ
監督:ジョン・マッデン 1998年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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