2011.09.30

Movies

THE GREEN MILE 邦題:グリーンマイル

奇跡を起こす力を持つ黒人死刑囚と、彼を見守る刑務所の看守たちの姿を描いたヒューマン・ドラマ。スティーヴン・キングの同名ベストセラー小説の映画化作品。791本目の映画投稿です。

1995年。とある老人ホームの娯楽室で、名作映画「トップ・ハット」を見たポール・エッジコムの脳裏に60年前の記憶が蘇ってきます。

greenmile.jpg大恐慌の不況が続く1935年。ポール(トム・ハンクス)は、ジョージア州コールド・マウンテン刑務所の死刑囚棟の看守主任でした。そして死刑囚が電気椅子へと進むリノリウム貼りの廊下は「グリーン・マイル」と呼ばれていました。

副主任のブルータル(デイヴィッド・モース)をはじめ頼れる部下ぞろいでしたが、一人州知事の甥にあたる新人パーシー(ダグ・ハッチソン)だけは傍若無人に振舞っていました。

ある日、少女殺害の罪で死刑宣告された黒人の大男、ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)が収監されてきます。しかし彼は、人の病を癒して治してしまう不思議な力を持っていたのでした。

長く尿道炎に苦しんでいたポールの尿道炎を治し、またパーシーに踏み潰された死刑囚ドラクロアの飼っていたネズミを生き返らせます。

翌日、ドラクロアの処刑が執行されますが、恐怖のあまり失禁したパーシーをあざ笑ったドラクロアへの復習のため細工をし、彼を焼き苦しめたうえで命を奪います。

スティーブン・キングの作品は、プロット的にはひとひねりふたひねりあるのですが、映像作品にすると結構プレーンといいますか、モノトーン的に進みます。

本作では主演のトム・ハンクスがあまりにも名演なため、キングらしさをあまり感じないままに物語りは展開します。

それは「スターウォーズ・エピソード1」のデヴィッド・タッターソルの映像によるところも大きいかもしれません。

監督はキング作品「ショーシャンク」で一躍有名になったフランク・ダラボン。トム・ハンクスは「プライベート・ライアン」にも起用していました。

エンディング近くで、108歳になるポールの呟きを聴くと、「ああ、キングの作品だったんだ・・・」と言うことを思い出してくれる。

どちらかと言えば軽快なキング作品に、3時間は少し長すぎた気もします。

出演:トム・ハンクス,デイヴィッド・モース,ボニー・ハント,マイケル・クラーク・ダンカン,ジェームズ・クロムウェル,マイケル・ジェッター,サム・ロックウェル,ダグ・ハッチソン,パトリシア・クラークソン

監督:フランク・ダラボン 1999年

原作:スティーヴン・キング

撮影:デヴィッド・タッターサル

BOSS的には・・・★★★☆☆

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