2011.09.23
The Longest Yard 邦題:ロンゲストヤード
刑務所の看守チームと囚人チームとの間でフットボールの試合が行われるまでを描いたコメディ・タッチのスポーツ映画。788本目の映画投稿です。
かつてプロ・フットボールの花形クォーターバックとしてならしたポール・クルー(バート・レイノルズ)は、いまや金持ちの女性のひもとして自堕落な暮らしを送っています。
ある日、彼女と喧嘩になり彼女のスポーツカーで家を飛び出したポールは、通報で駆けつけた警官に逮捕され、州立刑務所に収監されます。
刑務所長のヘイゼン(エディ・アルバート)は、看守たちのセミプロ・フットボール・チームで優勝することに異常な執念を燃やしていて、早速ポールを呼び出してチームのコーチ役を命じます。
しかし、看守長のナウアー(エド・ローター)はポールに暴力的な圧力をかけて、所長の勧誘を断るように仕向けます。
看守長の汚いやり方に業を煮やしたポールは彼に殴りかかり、拷問に近い独房に放り込まれます。ヘイゼン所長は、独房から解放する代わりに再びフットボールの話を持ちかけ、ポールは看守チームの練習台になる相手としての囚人チームを結成することになります。
基本的には権力を嵩に来た所長と暴力的な看守たちに虐待される囚人たち。そしてその対立がフィールドに持ち込まれたスポーツ映画です。
ただそれだけでは、バート・レイノルズが出る意味がないとばかりに、あれやこれやとコメディが繰り広げられ、それが陰湿なプロットを軽く見せてくれます。
後半はフットボールの試合模様。第4クォーターまでしっかりと見せてくれますが、面白おかしくかつある程度の迫力を出すためにアップのシーンが多くて、アメフトを楽しみたい方にはいまいちかも。
個人的にはサザンロックの勇、レイナード・スキナードの「サタデイ・ナイト・スペシャル」が冒頭の挿入歌に使われているのが◎。バート・レイノルズの面白演技に○。ただし、その他のキャスティングはかなり弱く、大型娯楽作品と言うよりは、やはり典型的なバート・レイノルズ作品のうちの1本です。
出演:バート・レイノルズ,エディ・アルバート,エド・ローター,マイケル・コンラッド,ジム・ハンプトン,ハリー・シーザー,ジョン・スティードマン
監督:ロバート・アルドリッチ 1974年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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