2011.09.29
WILD HOGS 邦題:団塊ボーイズ
家庭や生活のしがらみを抜け出した中年男たちが、バイクでアメリカを横断するコメディタッチのロード・ムービー。790本目の映画投稿です。
閑静な住宅街を、週末になるとハーレーで駆ける4人の週末ライダーたち。モデルの妻のエージェントをするウディ(ジョン・トラヴォルタ)、歯科医のダグ(ティム・アレン)、小説家を夢見る配管工のボビー(マーティン・ローレンス)、プログラマーのダドリー(ウィリアム・H・メイシー)。彼らは若い頃からの遊び仲間でした。
ある日、妻から離婚され自己破産を宣言されたウディ。ダグは仕事も家庭も順調だけれど、ただのオヤジとして一人息子に馬鹿にされる日々。小説家を目指すも芽が出ず、家族に責められもとの仕事を始めるボビー。ダドリーは運命的な出会いを待ち続けて独身生活を続けていました。
今の自分から逃れるため、かつて若かりし頃の自分を見つけるために、ある日彼ら4人はカリフォルニアを目指して、バイクで旅に出ることになります。
決まりきった日々から解放された彼等は、無計画な旅を続けるうちにかつての仲間の絆を取り戻し始めます。
中西部のある町でバイカーの集まった酒場に立ち寄った彼らは揉め事に巻き込まれ、ダドリーはバイクを奪われます。
酒場を追い出された4人。しかし納得のいかないウディは、一人で50人の荒くれの巣くう酒場に立ち戻ります。
邦題は「団塊ボーイズ」なんてことになってますが、主人公たちは中年の設定。その割には、裸の姿は団塊を過ぎているような気もしますが・・・。
最初は、わずらわしくも平凡な毎日から逃れるために旅に出た彼らが、出来事と出会いを通して仕事や生活とは違う「仲間の絆」を思い出し、また本当の自分を再発見するという展開です。
暴走族との対峙は、どういう展開になるのかとちょっとハラハラもさせますが、まあ納得の結末。エンドロールで展開される結末が、本作のコンセプトを教えてくれます。
ジョン・トラボルタも、なかなか情けない役をそれなりにこなしてる。そしてカメオ出演の「イージー・ライダー」主演ピーター・フォンダが、いい役をかっさらってゆきます。
BGMにはこの手の映画の定番のレイナード・スキナードもあり。個人的には、ビーチ・ボーイズがよかった。
最近元気のなくなった中高年の方には、ちょっとした勇気と元気を与えてくれます。現実主義の女性の方には、ちょっと理解できない世界かもしれません。
出演:ジョン・トラヴォルタ,ティム・アレン,マーティン・ローレンス,ウィリアム・H・メイシー,レイ・リオッタ,マリサ・トメイ,ケヴィン・デュランド,ピーター・フォンダ
監督:ウォルト・ベッカー 2007年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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