2011.12.26
The Sting 邦題:スティング
世界恐慌後のシカゴを舞台に、詐欺師たちがギャングの黒幕にイカサマで復讐するコメディタッチの犯罪映画。アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・美術賞・衣装デザイン賞・音楽賞受賞作品。817本目の映画投稿です。
1936年、暗黒街のメッカであるシカゴでは、血を血で洗うギャング同士の抗争が日常茶飯事でした。一方で血なまぐさい暴力沙汰を軽蔑し、頭脳で相手を出し抜くことを粋とするプロの詐欺師集団がいました。
ある日、道路師とよばれる詐欺師たちが、通りがかりの男から金を奪います。数日後、首謀者ルーサーが殺害されます。犯人はニューヨークのギャング、ロネガン(ロバート・ショウ)の手下で、賭博の上がりを届ける途中、詐欺師たちに金を奪われたのでした。
そして彼らは仲間の一人、フッカー(ロバート・レッドフォード)を付け狙います。家族同様のルーサーの復讐を誓った彼は、有名な詐欺師ゴンドルフ(ポール・ニューマン)を訪ねますが、頼みのゴンドルフはFBIから追われ、売春宿に身を隠している有様でした。
しかし親友だったルーサーの死を知ったゴンドルフは、相手がロネガンだと聞いて目を輝かせます。
アカデミー賞総なめの作品ですが、内容的にはそれほどでもありません。ああ、感動とかそういう意味で・・・。
何といっても当時売れっ子の二人、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンの共演で話題をさらいましたし、あの名曲「ジ・エンターテイナー」が超有名ですよね。映画を知らない人でも、どこかで耳にした事のあるあの楽しげなメロディ。
ギャングたちへの復讐とはいえ、主人公たちも詐欺師なわけですから、まあ倫理的にはどっちもどっち。組織的暴力vs知能犯という構図で、最後はどちらに軍配が上がるか!?というお話です。
後に「アメリカの良心」とも呼ばれるロバート・レッドフォードですが、当時はまだ切れる若者。兄貴分のポール・ニューマンとのコンビは絶妙です。
ファイナル・サプライズもあって、最終的には娯楽作品に仕上がっています。
しかし個人的に解せないのは、リボルバーにサイレンサーをつけたところで、火薬の爆発音ってダダ漏れだから音消しにならないと思うのですが、これはゴルゴ13にでも聞いてみますか?
出演:ポール・ニューマン,ロバート・レッドフォード,ロバート・ショウ,チャールズ・ダーニング,レイ・ウォルストン,アイリーン・ブレナン,ハロルド・グールド
監督 ジョージ・ロイ・ヒル 1973年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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