2012.01.09
Indiana Jones and the Last Crusade 邦題:インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズの活躍を描いたシリーズの第3作。アカデミー賞音響効果賞受賞作品。643本目の映画投稿です。
1912年、アメリカのユタ州。歴史学の教授を父に持つ少年インディ・ジョーンズ(リヴァー・フェニックス)は、砂漠の中の洞窟で3人の悪党が宝の十字架を奪おうとしているのを阻止しますが、結局一味に丸め込まれ、悪党の一人からカウボーイ・ハットを受け取ります。
26年後、ニューヨーク大学の考古学教授となった彼(ハリソン・フォード)はある日、富豪のウォルター・ドノヴァン(ジュリアン・グローヴァー)から、責任者の失踪によって頓挫している磔にされたキリストの血を受けた聖杯探しを依頼されます。
引き受けることを渋っていたインディでしたが、失踪した責任者が実の父ヘンリー(ショーン・コネリー)であることを知り、依頼を受けることにします。
自身の友人であり父の旧友でもある博物館長のマーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット)と共に父の家に向かったインディは、荒らされた部屋を見て父から送られてきた聖杯に関する記述のされた父の手帳を何者かが探していることを直感します。
1作目で冒険活劇としてのステータスを築き、2作目では謎解きにミステリー要素を持ち込んで大ヒットを記録。前作の2倍近い制作費をつぎ込んでスピルバーグが取り組んだのは、彼の生い立ちや同じく考古学である父との確執と二人の冒険と言う、少しアダルトに振ったアクション大作です。
特に今回は助演の父役にショーン・コネリーを配し、ドノヴァン役のジュリアン・グローバー(ユア・アイズ・オンリー)、エルザ役のアリソン・ドゥーディ(美しき獲物たち)、サラー役のジョン・リス=デイヴィス(リビング・デイライツ)と、007シリーズの脇役で固めています。
そのため、やっぱりダメダメでしかも制服や戦車、重火器などがいい加減な作りながらも前作を超える大ヒット作となりました。というか、ナチスの軍服のディティールなんて、知っているほうがおかしい?(笑)
ただ、今頃は上演時間3時間とか当たり前になって来ましたが、当時の習いで正直に2時間で構成されているため、エンディングの聖杯をめぐる謎解きのシーンなどは、ちょっとあっけらかんとした感じで物足りない。まあ、その分途中の活劇はなかなかのスピード感ではありますが・・・。
キャスティングといい、インディの言動といい、スピルバーグはもしかしたらカウボーイハットをかぶったアメリカ版007とそのシリーズ化を狙ったのでは?といううがった見方も出来る、彼の作品にしてはとてもイギリスっぽい作品となったのは、ショーン・コネリーの演技力だけではないと思うのは私だけでしょうか?
インディも時代が進んでちょっとソフィスティケートされたかな?個人的にはもっとおっちょこちょいでかつワイルドなインディが好きなのですが・・・。
出演:ハリソン・フォード,ショーン・コネリー,デンホルム・エリオット,アリソン・ドゥーディー,ジョン・リス・デイヴィス,ジュリアン・グローヴァー,マイケル・バーン,リヴァー・フェニックス
監督:スティーヴン・スピルバーグ 1989年
音楽:ジョン・ウィリアムス
BOSS的には・・・★★★☆☆
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